♪ 南向き家の正面はどっちかと聞いたら猫が南(にゃん)と答えた
義母の入居先がようやく決まった。あっちへこっちへと走り回ってケアマネに紹介された施設を見て回っていた。コロナ禍で中までは見せてもらえず、システムや運営の内容を聞き、料金を確かめたりし、姉妹で意見が合わなかったりで、大変だったようだ。
病院にかかる前からお世話になっているケアナネージャーがとてもいい人で、病院から移るときの専用タクシーの手配までしてくれた。病院で「そこまでしてくれるんですか」と驚かれて、その手厚い仕事ぶりが破格であることを知る。
退院、移転の日も決まり、そのために必要なものを用意しているところ。一番近いところに入れることになったのは有難かった。料金は高めだが、本人の貯金もあるので何とかなりそうだ。人生の最期を迎えることになる ”住居” でもあるし、そう長い期間にはならないだろうとの計算もある。
サービス付き高齢者向け住宅「フェリーチェ知多」私のウォーキングコースのエリア内で、わが家から2キロそこそこ。まだ新しい施設で、自立~要介護の方まで幅広く受け入れている。
田んぼの中に出来たもので、広々としていて環境は悪くない。
食事はほとんど食べられず、お菓子をちょっと食べるだけらしい。点滴で永らえているような状態なので、血管が細いので針が入らなくのもそう遠くはないらしい。
3階の一人部屋は設備が何もなく、介護ベッドもこちらで用意する。簡単なテーブルが要るというので、カミさんがネットで買った。ソファーサイドに置く丈の低いもので、キャスターも付いていない。よく見ずに買ってしまったらしい。
ベッドサイドに差し込んで使えればいいと思っていたのに当てが外れた。ここでようやく、私の出番。パキラを乗せていたキャスター付きの台があったので、それを使って嵩上げすることに。
何と、乗せてみるとピッタリ。お誂え向きとはこのことだ。
ちょっと汚い。土ぼこりが濡れて浸み込んでいるだけなので、
何とかきれいにできるだろう。 持ち込むのはこれと、チェスト1つだけ。 カミさんは今回、いろいろな人に関わったが、運がいいのかみんな良い人ばかり。すべてが気持ちよく進んだ感じ。義母の何かがそうさせたのかもしれない。そう思うと、頑固一徹で偏屈な、いくつかの問題もある義母が愛おしくなる。
他人の意見に惑わされることなく、我を押し通す。その信念はかなり強かだ。そして誤解されやすいところなどは、私とよく似ているタイプかもしれない。
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