♪ 空腹を満たしてくれる新聞をデンと広げて朝が始まる
朝日新聞は、5月1日の紙面から文字が12年ぶりに大きくなった。1~3面、社会面、社会総合面が対象で、土曜別刷りbeも同様に文字が大きくなる。
「2日からの社会総合面は、ニュースを収容するスペースを増やすと」言っているが、広告が3分の1占めていてその実感はあまりない。値段据え置きと言いながら饅頭のサイズを小さくしてしているような、上げ底になったような気分。
2面の「時時刻刻」と「いちからわかる!」を一新し、読み解きが充実としているが、ニュースではない読み物としての記事にウェートがかかっている。「ひと」が2面から3面に移り、「折々のことば」は1面の左中あたりから右上に移動。教育面では、パズルがスタート。どの年代層を対象にしているのか・・。
「押し」のページが増えたわけでもなく、もともとあった総合雑誌的な部分が残り、ニュースとしての新聞の位置づけがどんどん遠ざかっていく感じ。
☆
21年7月に3500円値上げされ、「ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増していると考えています。事実を正確に報じるという報道機関の使命を肝に銘じ、新聞を広げるのを楽しみにお待ちいただけるよう、内容とサービスを一層充実させてまいります。ご理解をお願いいたします」とのコメントがあった。
そして今年5月に再度の値上げは、500円と大幅なもの。中身が薄くなるうえに値上げされる。「民主主義の基盤となる正確な情報を伝える使命を果たし、よりよい紙面作りに全力を尽くします。本文で使う文字を順次拡大し、読みやすくします。文字拡大は12年ぶりです。情報はこれまで通り十分にお届けします」とある。
新聞に限ったことではないし、諸般の事情を考えると致し方ないことではある。しかし、新聞をこよなく愛する身としては何とも悲しい。
☆
新聞を購読し「朝日ID」に登録すれば、追加料金なしで「紙面ビューアー」が、タブレットやスマートフォンで読める。そう謳ってはいるものの、「紙面が見られるだけ」で個別に全部の記事が読めるわけではない。
読める本数に制限があるし、有料記事はオミットされていて全てが自由に読めるわけではない。これに私は騙された。みんな騙されたんじゃないだろうか。
東海3県では朝刊だけの購読を希望する人が増えているということで、愛知、岐阜、三重の3県ではこの5月1日から、夕刊が休止された。我が家は、ずいぶん前から夕刊を取っていない。
☆
ブログを書くにあたって、さまざまな記事を精読したり、昨日の「天声人語」のように原文をそのまま転載したいこともある。それにはデジタル版の有料会員になる必要がある。
新聞購読+500円でそれが出来るチャンスがあり、「キャンペーン・ダブルコース」(5月9日締め切)に契約。半年ごとの更新なので、その時点(1カ月前に手続き)でどうするかを考えればいい。これで新しく読めるものが大幅に増え、コピペ的なこともやりやすくなった。
昨年のもの
この「キャンペーン・ダブルコース」は昨年もやっていて、躊躇している間に1年が過ぎた。その間、5日間無料のデジタル版お試しチャンスみたいのがあった。どの新聞も同じようなことをやっているようだ。新聞社も、読者にとっても難儀な時代になったものだ。
小さな画面のスマホで読むのは面倒だし、デンと広げて好きな記事から読める新聞がいい。後ろから見るカミさん、1面トップから見る私。社会の窓としての新聞は、栄養補給の食べ物と同じように大事なものだ。
読んだ後の新聞紙もいろいろな使い道があるし、紙媒体は絶対に無くさないでほしい。
|