♪ 少しずつの変化にやがて滅びゆく今日も刹那のアイスが美味い
チャットGPTがどんどん普及して、ついに素人にハッカーまで出来てしまうというところまで来ている。
ネット上にあるコンピューターウィルス(マルウェア)などの悪意のある情報には、乱用を防ぐために制限がかけられている。しかし、ハッカーらの掲示板では制限を突破してチャットGPTから有害情報を引き出す手法が共有されているという。
情報セキュリテー会社「三井物産セキュアディレクション」の上級マルウェア解析技術者・吉川孝志氏が、チャットGPTが作成したランサムウェアを検証用パソコンで実行したところ、パソコン内のファイルは瞬時に暗号化されロックがかけられ、英語の身代金の脅迫文まで表示されたという。
制限を破り、ランサムウェアの作り方をたずねて、ウィルスが実行されるまで5分もかからなかった。
知識の少ない初心者が、ウィルスやフィッシング詐欺などのサイバー攻撃に参入しやすくなっている。恐ろしいことだ。
NHK「サイカル」(science & culture)
サイバーセキュリティー一覧
☆
AI音声変換技術がものすごく進化していて、先日の「ひるおび」で岸田首相の声を学習したものをスタジオで再現して見せていた。顔に装着してリアルタイムで総理の声で話すことが出来る。
総理が話した内容と同じ原稿を、女性アナウンサーが読むとそっくりそのままの総理の声となって聞こえてくる。実際にこの装置を使って、AIで総理の声に変換する様子を、岸田首相の前でデモンストレーションもしている。
リアルタイムで、マイクに声を入力すると変換された岸田首相の様な声になって出てくのだから驚く。音声AIで総理の声に変換するには、約15分の動画をダウンロードし、AIに声色などを学習させる。
☆
「俳優による“セルフ吹き替え”も可能に、何でもありの声質変換技術」
声質変換と呼ばれる技術は、大きく2種類に分けられる。1つは、以前からボイスチェンジャーとして知られてきた技術だ。声を加工してロボット声やモザイクのかかったような声に変換する。利用者自身の声を、本人の声だと認識されないように変えることが主な目的だった。
もう一方は、深層学習などを利用した声質変換技術。話者の声色の特徴量などを変換し、ある特定の人の声そっくりに似せた声を出力するもの。リアルタイムに変換するためには、低遅延であることが重要になる。深層学習などを用いることで変換精度が向上し、さらに遅延も抑えられるようになり、実用に耐え得るようになってきた。
東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻教授の猿渡洋氏らの研究室
声質変換の精度を高めるため、音声変換モデルの学習には、画像生成やロボットの動作生成において成果を上げている「GAN(Generative Adversarial Networks、敵対的生成ネットワーク)」を応用した。生成した音声を音声識別用の別のDNN(Deep Neural Network)に通し、だませるまで音声を生成し直すという手法で自己学習を繰り返す。
☆
「ひるおび」では、画像だけでなく動画でも出来ることをやって見せていた。研究者(名前をメモしそこなった)が自信をモデルにして、徐々に女に変身していく状況を再現。画像を少しずつ入れ替えていく方法で、声も姿も自在に変えられることを実証して見せた。
こちらは変換の手間がかかるので、さすがに現段階ではリアルタイムでは無理なようだ。
声も顔も文章も、もう何も信用できなくなる。音声記録もビデオ映像も証拠としての信憑性が問題になり、いずれ「証拠物件として不可」となるだろう。
★
最短10秒間の声と顔の動画、SNSに投稿した文章を人工知能(AI)に学習させることで、本人のようなセリフを生成し、表情つきでしゃべる動画を流せる「AIクローン」を開発したと、デジタル企業「オルツ」(東京)が発表。
今年8月ごろに一般ユーザーに公開し、将来は誰でも自分のAIクローンを作れるようにするという。(朝日新聞)
録音した音声から話し声を、顔の動画から表情を再現するAIの技術も持つ。まるで本人のようにしゃべれるAIクローンのサービス。
オルツの米倉千貴・代表取締役CEO(左)や経済学者の成田悠輔さん(中央)らを模した
AIクローンを使ったデモの様子=2023年5月24日
パンドラの箱を一つならず幾つも開けていく、現代社会の人間たち。滅亡への道をまっしぐらに突き進んでいる。
地球のために云々ではなく、人間の生き残るためにどうするべきかを、人類一人一人の脳にワクチンの様にインプットする必要がある。
|