♪ 彳亍(てきちょく)し彳亍しては水を飲み土なき街をとぼとぼと行く
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彳亍(てきちょく)=少し歩いては止まること
今年の夏の異常な暑さを、日記として記録を記しておく。
今夏(6~8月)の全国の平均気温が1898年の統計開始以来最高だった。平年より1・76度高く、これまで最も高かった2010年(平年比プラス1・08度)を大きく上回った。
北日本で平年を3・0度上回り過去最高となった。東日本(同プラス1・7度)で1位、西日本(同プラス0・9度)で1位タイだった。
年間を通じた最高気温の記録を更新したのは全国915地点中128地点(タイ記録を含む)に上った。
2021年から平年を確実に上回っている。
地球温暖化に加え、日本近海の海面水温が高かったことや7月に本州付近への太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まっていたことなどが要因だとか。
日本近海の平均海面水温も今夏は平年より1・0度高く、1982年の統計開始以来最高で、8月は能登半島から山形県にかけての日本海沿岸で、初めて30度以上になった。
東・北日本の海面水温が異常に高いため、9月は台風+秋雨前線の最悪コンビによって水蒸気を大量に補給し大雨を降らせる可能性がある。
EUの気象観測機関であるコペルニクス気候変動サービスが、8月8日、2023年7月は1940年来の観測史上、世界気温に関する複数の指標が最高値を更新したと発表。
2023年4月以降異常高温が続く世界平均海面水温は7月も上昇し、平年値を0.51℃上回り記録を更新した。特に北大西洋は1.05℃高かった。海洋熱波がグリーンランド南部、ラブラドル海、カリブ海、地中海を襲った。南極の海氷面積は、2023年7月に衛星観測開始以来の最小値を記録した。
地球の平均海水温は8月上旬、2016年の最高記録を破り、20.96度に達した。この季節の平均をはるかに超えている。
海水温が上昇すると、二酸化炭素(CO2)の吸収力が下がるため、大気中に温暖化ガスがより多くとどまることになる。氷河の溶解にもつながり、さらに海面が上昇する。
コペルニクス気候変動サービスのサマンサ・バージェス博士は、海洋が最も暖かくなるのは8月ではなく3月のはずだと指摘。「今この記録が出たことで、来年3月までにどれだけ海洋が温まるのか不安になっている」と語っている。
8月、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で山火事。カナダ西部・ブリティッシュコロンビア州でも山火事。アメリカ西部・ワシントン州でも山火事が発生。
偏西風が蛇行した影響で海から暖かい空気が流れ、カナダ北部に発達した低気圧が発生。カナダでは例年5〜10月にかけて西部中心に山火事が頻発する。2023年は6月8日時点で発生している429件の山火事があった。落雷が多く発生し、それが火種になって各地で山火事が発生したと地元メディアが伝えている。
偏西風は、暖かい領域と寒い領域の境目で、北半球では偏西風の南側は暖かく、北側は寒くなります。この偏西風が通常の経路から南北に蛇行することがあって、そうすると普段は暖かいはずの地域が寒くなったり、寒い地域が暖かくなったりします。ある条件が揃ってその蛇行幅の大きな状態が一定期間続くと、異常気象の発生につながる。
日本の場合は、偏西風が北へ蛇行することで、チベット高気圧が太平洋高気圧の上に重なるように強く張り出してくる。上空からの吹き下ろしにより空気が圧縮される力が強まり、地表面の温度が上昇。各地で猛暑となった7月15~17日も、高気圧の「2階建て」状態が続いたことが影響した。
これに加え、地球温暖化や南米ペルー沖の海水温が上がるエルニーニョ現象が7年ぶりにみられた影響も気温上昇を促している要因の一つ。
日本海の海水温はすぐには冷めないので、10月も平年より高いまま。今後も暑さは続くだろうという。太平洋の海水温も高いままなので、スーパーエルニーニョ現象が起きる可能性があり、日本は雨が降りやすく、暖冬になる傾向があるという。
野菜農家は大変だ。育つのが早すぎて出荷できなくなったり、台風が来ればおじゃんになる。価格も高騰するだろう。電気、ガス、交通機関も値上げされるし、弱者は逃げ道がなく、淘汰されていくしかない。
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