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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2023.10.17
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カテゴリ:ウォーキング

♪ 遠慮せず阿(おもね)ず気ままに媼生き老人度数八十パーセント


 アランは夜中の3時過ぎにわがベッドにやって来て、朝までこんな感じで寝ている。前日はお腹の上に乗ってきた。仰向けで寝ているのは危険と心得る。
 アランガいると窮屈で寝返りも打ちにくい。迷惑なんだけど、可愛いから許している。朝になってこのまま目を覚ますとこっちを向いて喉を鳴らし、目を細めて喜んでいるもんだから、もう可愛くてしょうがない。




 目の前の電線に、逆光でよく分からないが多分ヒヨドリ。声も立てず、朝のしじまに孤高を楽しむごとく佇んでいる。





 夕方少し前、中4日も空いてしまったウォーキングに出かけた。前日の夜、久しぶりにスクワット20×5、腹筋100×2、中殿筋30×2などやっているのでちょっと下半身がかったるい。それと1日中不整脈が出ていたこともあって、坂を駆け上がったり走ったりするのは自重した。

 住宅地の真ん中を走る道の、いつもは通らないの脇道へ入ってみる。ある家に庭に見たこともない大きな葉っぱの若木があった。何の木だろうと思いつつ根元をみると、大木の切り株の脇から出ているようだ。写真を撮るのを忘れたので、何の木なのか確かめようもない。


 先へ行くと大きな桂の木が黄葉しているのが目に入った。たまに、シンボルツリーとして住宅の庭で見かけることがある。この家の桂はかなり大きい。“落葉した葉はよい香りを放つ” とあり、その香りが語源で、「香出(かづ)る」が名前の由来といわれているとか。


桂の黄葉(参考写真) ハート型の葉が特徴だ。

 その桂の葉を千切って匂いを嗅ごうとして、ふと道を挟んだ隣の家に目をやると、80になったばかりの知った顔のおばあさんがいる。「あら~」なんて声を掛けられた。我が家の近くに住んでいて、超話好きの小柄なおばちゃんだ。元気で動き回っていて行動範囲がひろく、思いがけないところで出会ったりする。

 その家は友達の家らしく、立ち話をしているところだった。さっそく私を紹介してくれる。その住人の面白いおばあちゃんは、長年、紙人形を作っているらしい。自負があって自我も強そうな、社交的な人のようだ。何でも、40数年前に市の図書館で作品展を開いた時、知人のおばあちゃんの名前を言い当てて、それ以来の付き合いだという。
 私も、同じころに作品展をやっているので、お互いの共通点がみつかった。

 齢は幾つですかと言うので「幾つに見えますか?」と。「70まではいってないね。」随分サバを読んでくれたものだ。こっちが答える前に、「私は幾つだと思います?」と逆に聞き返された。
「そうねぇ72歳ぐらいですか?」と、こっちも気を使って大幅に少なく言ってみる。「86歳の丑年です。若いでしょう。」と自画自賛して笑っている。オープンで矍鑠としているところは好感が持て、同じセンスの匂いがする。確かに86歳には見えない話しぶりに、ついつい引き込まれていく。「私も丑なんです。一回り下ですねぇ。」

 生まれが熱海で、干物を扱う家だったので歯が丈夫でいまだに全部そろっていて、市から表彰されたと自慢する。齢の話から、東京から知る人の誰もいないこの田舎町にきて大変だったこと、色の好みとか、変わった名前「南尾(なんお)」のことなど、話が尽きない。

 30分ほども立ち話していたようだ。頃合いをみて別れ、ウォーキングのつづきへ・・。



 少しのあいだ通らなかったら、新しい家が建っていた。出現したという印象のほうが近い。


こっちが北側になる。

 ちょっと変わった存在感のある家で良く目立つ。無個性の家が多く、こういう個性的な家を見ると嬉しくなる。1階がガレージになっていて、2階が住居のようだ。



 木の感じが何とも心地い。南側は見えないが、ガレージの奥に玄関があり、2階が住居という感じ。大きなガラス窓があって、燦燦と光が入るリビングがあるんだろうなぁと、勝手な想像をしている。

 気密性と耐震性ばかりが重視され、窓が小さく高い位置にあって倉庫か監禁室のようなイメージの家を見ていると、こういうが新鮮に見える。コンセプトに「木」が据えられているのか、住人の住居に対する意思を感じる。こんな家を見るとホッとする。中を見てみたものだが・・。



いい具合に夕ぐれて、黒廻間池(くろばさいけ)越の夕景が美しい。


 いつもは通らない道を選ん歩いた。固定電話に連絡が入るかも知れないので、30分の道草の分、ショートカットで戻って来た。8,000歩ほどで歩き足りない気もしたが・・。





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最終更新日  2023.10.17 10:46:03
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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