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2023.10.24
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カテゴリ:読書

♪ 〈霜降〉の塵一つなき天空ゆ光りを受けて猫ねむりおり


 今日から二十四節季の「霜降」。気温がぐっと下がり、空気中の水分が凍って草木の表面や地面につくと霜になる時期。11月7日までの15日間。
 二十四節季1年を24等分したもので、前は「寒露」で次冬になる「立冬」になる。


二十四節季は、その日を言う場合と15日間をさす場合とがある。(All Aboutより)

 霜が降りるには「地表面」が氷点下、地表面よりも高い位置で観測する気温が3~4度位であることが多い。北国や山里では露が霜に変わり、だんだんと冬が近づいている。

 今朝は、朝露が降りて瓦が濡れていた。気温は10~11度くらいでしたが、こんな風に屋根が濡れていたのは今季初めて。季節は瓦の上にも姿を現してくる。



 空気中の水分が結露する露。秋の終わりから冬の早朝に降りやすい。冬には凝結して氷の霜になるわけだ。北海道や山間部などでは、まさに霜が降りるころ。実際、今朝は旭川で「初霜」が観測され、北海道だけでなく、本州の内陸でも、霜がおりるほどの冷え込みになった所があるらしい。
 

 産卵を済ませたカマキリは昨日のうちにいなくなり、透明に近いふわふわの卵は茶色く硬くなっている。来年の孵化を楽しみだ。



 たくさんの赤ちゃんカマキリが、次々に孵化して団子状になってぶら下がっている様子はなかなか面白い。滅多に見る機会が無いので、ぜひその瞬間を逃さず写真に収めたいものだ。



 10月27日~11月9日は読書週間。
 何をするにも快適な季節の到来です。スポーツに精を出す人、冬を前にしてのガーデニングにいそしむ人、趣味がある人にとっても無い人にとっても心地のいい日々がしばらく続く。

 普段あまり読書をしない私ですが、先だってから読んでいるものがある。あの名プロジューサーといわれた久世光彦の小説「蕭々館日録(しょうしょうかんにちろく)。東大文学部美学科卒だけあって小説を書くことは大きな喜びだったようだ。



 特に夏目漱石に傾倒していたのか、「吾輩は猫である」をもじったような設定で、5歳の麗子という岸田劉生の麗子像をモデルにした女の子が主人公。その子の眼からみた家族とその友人知人の様子が描かれていく。

 知識をひけらかすようなところが随所に有って、聞いたこともない人物や話がいろいろ出てくる。大正末から昭和初期が舞台で、実在した作家が実名で出てきて、登場人物との関係が語られる。史実に基づいていて、「九鬼」は芥川龍之介、「児島」は小島政二郎、「蒲池」は菊池寛をモデルにしているという。それらの作家の文章が、作品中に引用されていたりする。

 5歳の麗子は齢の割に、やけに利発で物識りで、浅学の凡人など及びもつかないことを言う。
  知見の広さと、才能豊かな自信に満ち溢れていて、頭に詰まっているもの吐き出さないではいられないという感じ。
 あらゆる知識を総動員して、好きな文学を小説にすることの喜びが本全体に満ちている。好き勝手なことを書いて、文学を志した先輩・後輩諸氏、文士・文学界に「どうだい面白いだろう」と喧嘩を売っているかのような印象さえある。

 小島蕭々宅の書斎を舞台に、正月からの1年間を日記風に描いたもの。5歳の麗子は九鬼(芥川)に心酔していて、後半以降(十二章、十三章)あたりになるとその溺愛が、久世さんの芥川龍之介に対する思いが乗り移っているようで、なんとも切なく素晴らしい。読んでいて九鬼の風貌が、黒ずくめで痩せていた奇人(悪魔と呼ばれていた)パガニーニの姿と重なって来た。

 380ページと長いし、誰でも楽しめるかどうかは分からないが、文章地力は確かだし、なんとも言えない魅力がある。 

 昭和2年の6月7月は異様な猛暑で、華氏九十三度六分(摂氏約34度)もあって大変だった様子が出てくる。33年振りのことらしい。扇風機もクーラーもない時代で、さぞかし大変だったろう。



 いい季節なのはアランとて同じこと。本箱の上には上がらず、日が射す床に寝そべって、朝寝の体制に入った。



 写真を撮ったら、何を思ったかシャッター音に反応して、近くまで寄ってきてゴロリ。一人で寝るのがあまり好きじゃない、甘えん坊のアラン。


そのうち暑くなって、仕方なしに涼しい場所へ移動するのだろう。






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最終更新日  2024.05.29 06:50:08
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◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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