♪ 吾にして自己肯定の下手なれば賞を得たとて喜べずなり
今頃になってNHK全国短歌・俳句大会内定通知が届いた。今までは12月の上旬に届いていたのに、ずいぶん遅い。今回は入選しなかったのかと、ちょっと残念に思っていた。
15,038首の中から3,370首が入選となっている。歌会始と比べるとずいぶん間口が広い。そりゃそうだ、NHK学園の生徒募集のためにも、多い方が良いに決まっている。選者10人それぞれが自由題・題詠を特選2首+1首、秀作18首+7首、佳作40首+15首と、大盤振る舞い。それで平入選なんて価値があるとも思えなくなってくる。
入選内定確認書(自作・本人による投稿か、未発表で二重投稿は無いか、名前その他に誤りはないか)のチェック項目に問題が無ければOK。今年もどうせ平入選に決まっているので、3月30日(土)のNHKホールでの大会は欠席にしてある。
例によって、入選証・トロフィー申込書と、入選記念品の注文書が振込用紙と共に同封されている。皆さんこういうものを注文するのだろうか。人によっては10首、20首と応募に力が入っているようなので、入選した暁にはこういうものが欲しいのかもしれない。
私は自由詠2首+題詠1首のセットを1組(3,300円)だけと決めている。私は、ブログのために1年間で最低でも365首+α 詠んでいるので、アップせずにそのつもりで作歌していれば、たくさん応募できないことはない。でも金が掛かる(3首1セット:3,200円)し、そこまでして入選させたいとも思わない。
「『秀作』『佳作』の内定作品確認書は送っていない。3月30日発行の「入選作品集」掲載をもって正式な発表となる。それまでは公表しないように」とのこと。
でも特選一席に選ばれた人には電話連絡があるのだろう。当日は舞台の雛壇に、選者10名とその特選一席の作者が一緒に座っての発表大会だ。2月16日が確認書訂正締め切り日ではあるが、今この段階で連絡が無ければ、平入選ということだろう。
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確かに応募作品を読み返してみると、結句に問題があることがわかる。応募した歌はまあまあの出来だと思ったが、後から見るとその欠点がよく分かるから不思議だ。絶対に入選させるという意気込みが足りないのも私の欠点だ。
特選に選ばれる人は大方どこかの結社に入っていて研鑽を積んでいるし、選者とも面識が有る。仲間同士で批評し合って、修正されてクオリティーを高めたものを応募しているようだ。
本当に賞が取りたければ矢張り、結社に入って研鑽を積むか、NHK短歌講座を受講してそのためのテクニックを手に入れる必要があるのだろう。
入選すれば立派な作品集が送られてくる。これだけで十分だ。すでに6冊もある。
昨年のもの
結社に入って仲間が入選すれば、一緒に行って大会観覧し選者と歓談し、東京見物としゃれ込むのだろう。それはそれで良いことだろう。私が昨年から入っている地元の短歌研究会のメンバーは、「かりん」の例会やイベントに東京まで出かけて羽を広げていたと聞く。
全国に歌の仲間がいて交流している人も多いのでしょう。文藝のもたらす交流も、スポーツと同じようになかなかいいものでしょうね。
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