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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.03.07
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カテゴリ:心 想い

♪ 先生を持たない事の功罪を日向で伸びをする猫に訊く


 昨日はカミさんが卓球の試合で居ないので昼は外食することになっていた。それで、バブルの時に店を拡大して破産した居酒屋の夫婦が、最近夫婦だけで始めた店に行くことに。30年も前になるが、夜にちょくちょく飲みに行っていたので懐かしさもあって、楽しみにしていた。それが何と!「臨時休業」ときた。ガッカリだ。

 しょうがないので、これまた最近、住宅街の一画に出来た天婦羅と蕎麦の店に、どんな店か興味があったので行ってみるとここも、暖簾が出ておらず休みのようだった。悪いことつづくもので、それならばと、しばらく前にウォーキング中に出来たのを知っていて、一度行ってみようと思っていたこじんまりした料理屋へ。なんと「完全予約制になっております」と門前払いを食らって、敢えなく撃沈した。

 散々な昼だ。水曜日というのはケーキ屋が定休日だし和菓子屋もそう、他にも水曜定休って結構ある。もう他へ行くのはあきらめた。出来合いの寿司を買って済ませることに。



 この日は、短歌の例会の日でもあった。長い歴史はあるもののメンバーは高齢となり数も減ってしまっている。ちょっと侘しさの感じる会ではある。先日、リーダーの年齢が昭和12年生まれで私の一回り上と判明。加山雄三と同じ87歳になる。耳が遠いし言っていることの真意がよく分からないこともある。

 この会は「家林の会」が母体となっており、その知多支部をになっている。「かりん」のリーダ馬場あきこ氏は1928年(昭和3年1月)生まれで御年96歳。言わずと知れた短歌会の大御所だ。それからするとまだ若いという見方も出来ないこともないが、一般的には80歳を超えると、いろいろな部分で心もとなくなってくる。

 わがリーダーは医者の奥さんでもあり、裕福な生活のなかでその男勝りの性格を活かして、大いに活躍していたことが、その言動から窺われる。若い頃は馬場あきこ氏に可愛がられ、知多支部は他とは違う待遇を受けていたらしい。

 馬場あきこ 「かりん」とはどういう意味かとたずねられることがあります。
 由来は古く、院政期の歌人源俊頼の子俊恵法師が、「歌林苑」において月例歌会を催したのが、おそらく日本最初の歌人集団であったといえるでしょう。
「日本最初の」というその新鮮さを、わたしたちの集りのいのちとしたいとねがって、その名を襲ったものです。
 個々の個性の十全に発揮された、ユニークな作品を研いでゆく集りでありたいと希っています。

「かりん」にはかの「前登志夫」も一時入会していたらしい。私にも「入りませんか」とリーダーに誘われているけれど、さてどうしたものか結論は出せないでいる。
 こういう組織や団体に入ることを頑なに拒んで生きて来たが、そんな頑迷なたわ言から解放されてもいいのかも知れないと、いまでは思えるようになってきてはいる。

☆ ★ ☆

 一つ上に目線を持って行って、ここらで一皮むいてみるのも良いかもしれない。そうなったらなったで、果たして「かりん」が一番自分に合っているのかどうか。他にもたくさん結社はあるし、傾向には少しずつ違う個性もあるだろう。緩いところ、厳しいところ、伝統を重んじるところ、新奇を求めるところなど、短歌シーンも時代とともに変化もしている。会派の違いによって求められるものは違ってくる。

 こんなランキングがあったりする。短歌賞だけでなく過去に歌人や歌集の受賞履歴のある文化芸術賞も対象とし、集計期間は2020年から2016年までの過去5年間の受賞記録。

短歌結社ランキング2020

 *GP(Grand Prix:大賞)は主に中堅以上のベテランを対象とした賞を意味します。
*NF(New Face:新人賞)は公募新人賞や第一歌集賞などの賞を意味します。
*結社名は社名または歌誌名の広く通じる方を採用しています。

 2019年に引き続き「心の花(竹柏会)」が1位という結果となりました。前年までのポイントをほぼ変えてないことから、変わらず人材を輩出していることがうかがえる。これに迫るように2位の、3位の未来、そして4位のかりんが昨年よりぐっとポイントを重ねてきた。上位4団体が今年の受章を取り合った格好。特に2位のは昨年4位(70ポイント)から26ポイントもの積み上げを成し、大きく躍進。主宰の吉川宏志さんが芸術選奨文科大臣賞と茂吉賞のW受賞を果たしたところに、結社としての勢いを見ることができるかも・・。(最適日常)

各年度の受賞数一覧表

Gは「Grand Prix(大賞級)」、Nは「New Face(新人賞級)」

☆ ★ ☆

 今朝は、気圧配置が不安定で季節の変わり目の情緒不安定も重なって、うっとうしかった頭も良く寝たことでスッキリしている。ウォーキングもご無沙汰しているので、ここらで心身のデトックスとでもいきましょうか。
 結社のことは今月いっぱいかかって考えることにする。


 因に、今月のサイトに「かりん作品抄」というのが載っているので引用しておきます。

鈴木 加成太 選(語気のある歌を選びました。)2024年02月号
お札とか期待している犯人に引き破られた「ママへ」の手紙
 川口慈子

「着てたのは白い服だった」ガザの母は血染めの骸を息子と認めず   山内活良

黙るという選択は夕焼けに似る 何を語るんだろう、その色で   貝澤俊一

腐つちやうほどあるといふ柿を母は受話器越しにたんとたんと渡し来   碧野みちる

濛々と蒸篭の湯気より取り出して熱いですよ、中華街なり   池田広明

教会のまへに寺あり(この創(きず)をどこで癒やすか)ゆらめく影よ   宮崎 浩

こんなにも色づく秋は魔女となり幻の子をたくさん食べよう    島本千代子

ええもんが来てるかと見るポストにはコロナ七回目の接種券あり   藤村郁代

病院の待合室のテレビには「みんなの体操」しーんと見ている   山田圭子

寒風の西萩ホームに手作りの弁当食むOL抱きしめたいよ   江國 梓

 「かりんネット歌会」なんていのもやっていて普通に見られるので、興味がある人は覗いてみてください。
 





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最終更新日  2024.07.10 06:00:00
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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