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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.03.29
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カテゴリ:哀しい事

♪ 降る雨にいっそう増してゆく夕べさくらの花の花びらの色


 桜が咲く前の春の嵐。今朝起きたらカバーがしてある自転車がひっくり返っていた。強い南風が吹いて煽られたせいだ。ゴーヤの種を蒔いたポットが自転車の下敷きになってつぶれたり逆さになって台から落ちていた。孟浩然の詩のように「夜来風雨の声 花落つること知る多少」とはならなかったのは幸いというべきか。

 まだ風雨は収まっていない。10時ごろになってようやく晴れてくるようだ。そうなると今度は黄砂がやって来る。まだ濡れているうちに飛来するとなると面倒だが、それはなさそうだ。



 午後5時ごろから九州に飛来してきて、30日までの間、日本列島のあちこちに及ぶようだ。視程が5キロ未満になる所もあるらしい。

 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用し、不要不急の外出を控える。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避ける。
  呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干す方が無難。



 そして花粉。スギの後にヒノキの花粉が切れ目なく襲い掛かって来る。



 ピーク時には切れ目があるが、飛散そのものには切れ目というものがない。春の風に乗って日本全国どこへでもやってくる。西日本はスギは終息してきているも、ヒノキが福岡あたりでピークを迎える。



 お花見の最中に「クシャミ・鼻水・鼻詰まり」では洒落にならない。
 今回のお花見のメンバーにも花粉症に悩まされている人がいて、両方の鼻の穴にティッシュペーパーを突っ込んでいた。そりゃあもう大変でしょう。炎症が、鼻の奥の方にある副鼻腔という部分にまで広がると、額のあたりや目、頬などに痛みを感じる様になったりもする。朝方、花粉が多く飛ぶ昼頃と夕方が魔の時間となる。

 幸い私には花粉症は無いので気楽なもんだが、鼻風邪でティッシュが離せないという経験はある。症状のある人はそれに加えて結膜炎になったりすれば、目のかゆみ・充血・涙目などが現れて、そりゃあもう大変だ。

 免疫反応の一種であるアレルギー反応が起こりやすい人は、春が過ぎてもイネ科の植物は初夏、ブタクサなどは9月頃が飛散のピークとなっているので一年中悩まされることになる。「アレルゲン」を多く持っている人はなにかと大変だ。



 鼻づまりを伴うアレルギー性鼻炎による労働生産性の低下により、日本全体で年間4兆円を超える(患者さん一人あたりに換算すると約12万円/年に相当)経済的な損失が推定されるとの研究報告もあるとかで、国家の損失といってもいいくらいのもの。出典:医薬ジャーナル 2014 50

 2人に1人が花粉症という時代。都道府県ごとに見てみると、花粉症と自覚がある人の割合が最も高いのは山梨で77%。2位に8ポイントの差をつけてダントツ首位。



 花粉症と自覚のある人の割合が最も低いのは、青森でわずか31%。トップの山梨とは46ポイントの差があり、その違いは歴然です。次いで低かったのは鹿児島、鳥取、岩手、山口で、東北や西日本を中心としたエリアに集中している。



 自然の変化に対応できなくなるほど、人間の身体が虚弱になっているともいえる。何万年も自然と共に生きて来た人類が、自然を疎外しどんどん自然から遠ざかって生きている。NHKの「ヒューマニエンス」を観ていると、そういうことが如実に表されている。自然の中で生きることで構築してきた様々な高度な仕組みを創り上げて来たお蔭で、人類は生き伸びて来られたという事実。

 「便利と楽」「経済効率と金」との引き換えに失って来たものはあまりに多い。今後、ますますその “ツケが人類に降りかかって来る” ことは火を見るよりも明らかだ。










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最終更新日  2024.03.29 09:53:11
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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