♪ まん丸に刈り込まれたる躑躅あり赤紫がまあるく濡れる
その後、四十雀の姿を見なくなった。営巣した巣箱に出入りするのも見ていない。抱卵中なのだろうか。「バードリサーチ」というサイトを参考に検証してみると・・。
3月21日に巣箱に営巣を始めているのを知った。シジュウカラはメスのみが巣作りをする。土台には主にコケを使い、産座とよばれる卵を温める場所には動物の毛などを使う。シジュウカラが動物の毛を運びはじめたら、もうすぐ巣が完成。犬の毛をかなりの量を運び込んだはずだ。
4月の上旬。繁殖がはじまると、メスは毎朝1卵づつ卵を産む。平均で8~9個くらいの卵を産むといわれていて、全ての卵を産み終わると抱卵を開始。抱卵もメスが行い、オスは巣箱のそばでよくさえずる。これがまったく見られないのだ。
4月の下旬。抱卵開始後、13~14日でヒナが孵化。孵化したあとは両親でヒナにエサを運ぶ。
孵化後10日目くらいになると、目も開いて毛も生えそろってくる。鳴声もだいぶ大きくなり、外からでも巣箱の中にヒナがいるのがわかる。このころになると、親はかなり頻繁にエサ運びをするようになる。この姿がまったく見られないのだ。
あれだけ一生懸命に巣作りをしていたのに・・。どうやら巣を放棄してしまったようだ。運悪く、繁殖のタイミングに隣家の外回りの工事が始まった。ゆっくり落ち着いて繁殖に入ることができなかったのだろう。危惧していた通りになってしまった。
4月18日
雀も邪魔をしていたようだし、以前(2015年)に営巣した時の環境とはあまりに違っていて、やはり無理だったようだ。可哀そうなことをした。
玄関へのアプローチだろうか、こういうものが設置されることを全く想像していなかった。
野鳥がいくら順応性があると言っても、ここまで自然を感じさせるものが無くなってしまっては・・。来年はもうエサ台にも来てくれないかもしれない。
山雀も犬の毛を運んでいたようなので、どこか近くで営巣しているのだろう。木の洞や巣箱などに営巣するらしいが、どこも思い当たらない。巣箱の入り口を、シジュウカラのが直径2.8㎝ほどに対して、直径3.0㎝ほどに少し広くしてやる必要がある。でも、そうするとスズメと競合することになる。そうなるとスズメの方が気が荒いので山雀は負けてしまうだろう。
フェンスも設置され、あとは駐車スペースをコンクリートで固めて完成となるのだろう。
今は新築の100%の家に、“土のある庭” がない。自然を遠ざけ、さも汚らしいものとして虫や草などをを忌み嫌う。他の生物と共通するものも多い。そういうものが生きていられるからこそ我々も生きていけるはずなのに・・。
人間は、バクテリアという細菌に守られて生活を維持しているということを知らない。皮膚も細菌に守られているし、体内には何兆という細菌が活動している。土壌には天文学的数の微生物が活動している。
雑菌は殺して、清潔が一番だというCMに毒されていることに気づかない。本来の高度な人体の仕組みを無視し、ないがしろにして生きている。
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