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2024.05.14
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カテゴリ:病院関係のこと

♪ 病院を選ぶ基準は曖昧で政党の名を重ねてみらん


 昨日の発熱で食欲が落ち、背中の痛みも熱も徐々に良くなっていくだろうと思っていたが、まったく変化なし。7度台の微熱が続いているし、息を深く吸うと胸が痛い。
 今朝は熱が平熱に下がっていたので、用事があって名古屋まで出かけた。どうも体がだるいし食欲もない。戻ってから熱を測れば37.8度あって、どうりで怠いわけだ。良くなっている気配が感じられない。こりゃあこのまま間放置しておくのはまずいかもしれない。

 それで、どの町医者にかかるかが問題になる。評判の良いところは予約制で、予約が一杯で取れない。空いているところは評判が悪い。家から一番近いところは一日おきで、それも半日しかやっていない。一応レントゲンとかはあるらしいが、イマイチ積極的にななれない。まあどうせ総合病院を紹介されるのだろから、それでいいのかもしれない。

 西知多総合病院は朝倉駅から専用バスが出ているので便利なのだが、出来た当初はあまり評判が良くなかった。名大からの先生が多く、「白い巨塔」のような印象をついつい持ってしまいがちだ。

 シンプルに考えることにした。結論は、歩いて3分の「知多国際内科」という大げさな名前のクリニックにしようかなと思っている。家が近所だし奥さんも良く知っていて、その関係から息子さんの歯科医院にカミさんが歯科助手として週3回勤務しているという縁もある。
 予防接種はここで受けているし、ご夫婦で私の個展にも来てくれたこともある。


 正岡子規は、当時、死に至る感染症だった脊椎カリエスに襲われ、寝たきりになる。死の1年前から書き始めた日記「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」がある。
 長年、「仰臥漫録」を眺めてきた虚子記念文学館の学芸員、小林祐代(さちよ)さんは「ストレス解消名人説」を主張する。苦悩すると大声でわめき、周囲に当たり散らす。さらに文章を書いたり、水彩画を描いたりして心を鎮める。例えば、自死をほのめかしたときも、しゃくりあげて泣いた後に、小刀と千枚通しを墨で正確に描き、弟子に不満を吐き出すことで不安定な心情を落ち着かせていた。「日々、うまくストレスをコントロールすることで、暗から抜け出したのでは」という。


明治34年10月13日付には、自死をほのめかす原寸大の小刀と千枚通しが描かれている

 この時期の葛藤の闇は深く、この日のことを、ロンドンに留学中の親友、夏目漱石に宛てた翌月6日付の手紙にも書く。「僕ハモーダメニナツテシマツタ、毎日訳モナク號泣シテ居ルヤウナ次第ダ」で始まり、「実ハ僕ハ生キテヰルノガ苦シイノダ。僕ノ日記ニハ『古白曰來』ノ四字ガ特書シテアル処ガアル」と吐露する。

「仰臥漫録」の第一部は、小刀と千枚通しの図で終わり、第二部は同じ日の話が続く。しゃくりあげているところに、電報で呼び出された四方太が来る。不平を四方太に漏らし、夜になると晴れ晴れとした心地になる。

 よほど体調が悪化したためか、10月29日で日記は中断し、翌年の3月10日に再開。麻痺(まひ)剤(モルヒネ)を服用するようになったことを記している。彼が明治35年5月5日付から死の2日前、「日本」に書いたコラム「病牀(びょうしょう)六尺」や、同6月27日から8月6日まで各種果物などを水彩で描いた「菓物帖」、8月1日から同月20日まで各種植物を水彩で描いた「草花帖」に目を通すと、明るい光彩が放たれ、内面が安定してきたことがはっきり感じ取れるという。

 例えば、「病牀六尺」6月2日付。
「余は今まで禅宗のいはゆる悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何(いか)なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」

 同7月26日付。
「病気の境涯に処しては、病気を楽しむといふことにならなければ生きて居ても何の面白味もない」

 同8月6日付。
「このごろはモルヒネを飲んでから写生をやるのが何よりの楽しみとなつて居る」で始まり「草花帖が段々に画き塞(ふさ)がれて行くのがうれしい」と結ぶ。


死のほぼ1カ月前に描いた「草花帖」のアサガオの水彩画は見事。
(国立国会図書館所蔵)

 ゆっくり進行し、全身の症状としては、微熱や倦怠感があり、初めに棘突起の叩打痛、体動時痛が現れ、進んでくると、亀背、脊髄麻痺、冷腫瘍が現れるとか。
モルヒネを服用するようになってようやくその苦痛と苦悩から解放されたのだろう。この人生の大半を病床で過ごした正岡子規。
 ずっと微熱や倦怠感の状態で生活するなんて、健康を知っている身にはかなり辛い事だ。それが今の私でもある。子規と比べるのはナンセンスではあるが・・。

★ 病院選びが難しい パートⅡ





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最終更新日  2024.05.16 17:59:42
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