♪ 葦原にヨシキリの声ひびきおり空ゆ降りくる光のシャワー
市の勤労文化会館で友人の所属している写真のグループ展があった。
彼の写真には詩があってエモーションがある。物語性があると言ってもいいのかもしれない。とにかく見ていて飽きない。前回のこのグループ展の作品もとても素晴らしく、出展作の中では一番の傑作だと思ったくらい。
今回もいい写真が出品されていて、やはり一番いいと思った。独特の感性で撮られた作品には遊び心があるし、とにかくアングルと構図が素晴らしい。
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写真の宿命というか、どうしても報道写真的なものが多い。既視感のある写真を見てもあまり感動しないし、興味を惹かれない。写真の肝はシャッターチャンス。良い表情や、よくぞ撮ったなぁと思うものもある。しかし、それは写真の一部であって目的ではないはず。
絵葉書のような景色という表現があるが、観光写真的なものや画面の中央に安定よく収まっている写真には、感動というものは生まれないと、私は思う。今回感じたのは、タイトルが良くないものが多かったように思う。タイトルが作品の魅力を半減させてしまっていたり・・
写真は光を撮る芸術でもある。同じ風景でも撮る時間や天気、時期によっても全く違ったものになる。光の角度、明暗、コントラストなどその要素はたくさんあって、それらを配慮した上で、構図やシャッターチャンスなどが加わって来る。それだけに難しい。
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私がブログに載せる写真は、日記でもあることから記録的な要素が大きい。作品ではないし、単なる説明だったり、インサートカット的な要素もある。でも、少しは面白い写真を撮ろうとは思うし、他人が注目しないようなものに目を向けたりもする。
心が反映されているかどうか。何を撮りたいか最初から分かっているのがプロで、シャッターを押してから考えるのがアマチュアなのかもしれない。
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