♪ 朝顔のコナカイガラムシの白を指で潰さんやわき蔓さき
鰹節と鰹節削り器をいただいた。
買って使ってはみたけど上手くいかないので、使うのを止めてしまったらしい。そう、これって慣れないとなかなかうまく削れないよね。鰹の向きがあるし、下手をすると粉々になってしまう。
削りたては香りが良いし、いい味も出るのでカミさんが喜んでいる。しかしその削り方を見ているとまあ何とも幼稚なやり方をしている。それも、押すのではなく引いて削っている。
本当はこうしてやるもんだと教えても、聞こうとしない。どうにも頑固で、自分のやっていることを否定されるとカチンとくる性格。まあ私とよく似ているわけで、強くは言えない。
こうやってやると力も入って良く削れる。自分のやり方を通そうとして、私が削ろうかといっても「やらなくていい」と、断わってくる。
「煮物にダシを出すために使ううんだから、粉になっても構わないの」の一点張り。
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女の小さな手では力が入らず、きれいに削れないだろうと思い、ちょっと工夫して手を加えてある。
抑えやすくなり、力が入れやくなった。
刃の付いている板を取って中身を取り出すようになっているので、刃の向きは自由に変えられる。しかし、せっかくのアイデアも無視して、変な持ち方で削っている。
勝手に削ってしまおうものなら、“削りたてが使いたいのに!勝手なことしないで” と怒るに決まっている。
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9月7日は「白露」。期間としては23日の秋分の日の前まで。
昼夜の気温差が大きくなるこの時季は、朝晩に空気が冷やされ露を結ぶ。湿度を含んだ空気が冷気に触れてできる水滴は、朝晩の気温が低くなっている証拠でもある。自然界にあらわれる結露なんだね。
「秋萩に置ける白露朝な朝な玉としぞ見る置ける白露」作者不詳
朝の光に白く輝く草の露を、古の人は「白露」いって愛で親しんできた。その美しさは「露華」「露珠」「玉露」などと、花や宝石にたとえられていた。
「月の雫」も露の異称で、夜の間に月がこぼしていったと見立てられたもの。
あと2週間足らずで、秋分の日がやって来る。
「暑さ寒さも彼岸まで」というのは、今ではかなり怪しくなっている。今年はかなりずれ込むようで、10月になっても平年よりかなり暑いらしい。
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