♪ 植物のごとく一つの場所に生くかれらに生き方教わりながら
猛暑が続き、わが狭庭は、枯らしてはならぬとばかりに朝晩の水遣りをし、暑いので手入れなどする気にもならず、放ってあった。伸び放題で、局地的ジャングルみたいなっている。
土の部分がなく、草木がほとんどない周りの新築の家とは極端すぎるほどの違いがある。
歌壇ような花を愛でる雰囲気はまったく無く、ただただ植物たちが葉っぱを広げているばかり。植物と共存するというイメージばかりの箱庭ジャングル。
かろうじて咲いている花のなんと貴重なことか。いじらしくもある。短歌を詠んでいるものにとってこの程度の庭しかないのが口惜しいが、短歌は後付けなので仕方がない。
宮城野萩もようやく咲き始めたようだ。これが咲き出せば多少は華やかさが出るし、少しは秋らしい風情を見せてくれるようになる。
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万葉集で最も多く歌われているのは萩(万葉表記:芽子 波岐)で140首を超えている。ヤマハギ、ミヤギノハギ、ツクシハギ、マルバハギ、ニシキハギが代表種で、ヌスットハギ(ヌスビトハギ:盗人萩)というのもある。
パークロードには何種類かの萩が植えられている。道を狭めるほどに繁茂していて、その種(アレチヌスットハギ:荒地盗人萩)がヒッツキムシとなって靴に付いてくる。
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今年はコナカイガラムシやハダニがやたらに蔓延っている。
グリーンカーテンにしている朝顔の若い蔓にコナカイガラムシ、葉にはハダニがビッシリ。気づけば唐綿にも伝播していた。暑くて消毒する気にもならない。
朝顔はカンカン照りの場所では可哀そうだ。半日蔭くらいの方が綺麗に咲いてくれる。キバナコスモスは逆にカンカン照りが好きみたいだ。
ハツユキカズラは、肥料などなにも施していないのにこんなに大きくなる。条件さえ整えば「土と空気と水だけ」で育つ植物って、ほんとエライものだと思う。
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東北・北陸地方で大雨が降っているらしいが、太平洋側は晴れている。それでも大気が不安定で、雲が次々と流れていく。明日も場所によっては大雨が降るという予報だが、この地方では確率50%程度。降ってほしいがどうだろう。
レーダーに雨雲は映っていないが、雲はつぎつぎと形を変えながら南西から北東へ流れている。
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