♪ 透明になりたる人よ影もなく時間のなかにとり残こされて
袴田巌さんの無罪が確定。
日本弁護士連合会が、オフィシャルサイトに事件の概要を詳しく載せている。
1960年代に死刑を宣告されてから50年以上が経過してからの無罪。日本では再審はまれで、刑事裁判の99%は有罪となる。日本がこれほど高い有罪率を維持できているのは、自白を重視しているため。
日本では無罪判決が出た場合、検察官のキャリアに大きな傷が付く可能性があるという。
1957年の写真。袴田さんは短期間プロボクサーとして活動していた/Hideko Hakamata
これは氷山の一角でしかない。警察官、検察官の自己中心、保身、出世などのために今までどれだけの人が冤罪で無実の罪を着せられてきたか。
日テレNEWS
「これは「犯罪」と言うべきものでしょう。人を貶めて死刑にしようとした人達は、準殺人罪として処罰されるべきでしょう。」そんな嫌疑を逃れるために裁判を伸ばし、年月をかけることで罪を逃れようとしてきたとも考えられる。
身内に甘く庇護さえしてしまう日本の組織。警察も検察も同じ習性・価値観を持っている限り、今後も司法の場での犯罪は無くならないでしょう。
平気で人殺しをする戦争と同じように、正義と言う名のもとで人権を無視することに疑問を抱かなくなる。権力が人を変えるということの恐ろしさ。
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主要7カ国(G7)で死刑を維持している国は、米国以外では日本のみ。
日本の死刑囚は通常、独房に勾留され、外界との接触を制限される。死刑執行はほとんど、あるいは全く予告なく「秘密に包まれた状態」で行われ、家族や弁護士への通知は執行後になることが多い。
袴田さんは10年前に釈放されるまで、いつ死刑執行されるのかを恐々として過ごしてきた、その精神的苦痛は測り知れない。
約47年7か月拘束された袴田さん。刑事補償法によって(刑事事件で身柄を拘束され無罪が確定した場合)、拘束期間1日あたり1000~1万2500円を補償するという規定がある。
請求を受けた裁判所が、精神上の苦痛や、警察、検察の過失の有無なども考慮して補償額を決めることになっているという。
補償金は最大で2億円を超える見通しといわれるが、そんなもんじゃ追い付かないでしょう。あまりにも無慈悲だし、社会的な影響を考えれば “最低でも2倍はあって” しかるべきでしょう。
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また一つ、日本の国家中枢が世界中でいかに野蛮で遅れているかを見せつける結果となった。
表では無くなったはずの、インドのカースト制度やアメリカの人種差別が未だに存在するように、日本ではいまだに男尊女卑がまかり通っている。
男女格差が世界の中でも著しく、女性の議会進出は(衆議院女性議員比率)は186か国中164位と、先進国のみならず後進国にも及ばない。
諸外国の国会議員に占める女性割合の推移
内閣府男女共同参画局 クリックで拡大 ジェンダー・ギャップ指数( 2020年)は153か国中121位。
スイスの非営利財団「世界経済フォーラム」(ダボス会議)が公表。
男性に対する女性の割合を示しており、0が完全不平等、1が完全平等。
「教育」と「健康」の値は世界トップクラスだが、「政治」と「経済」の値が低い。
経済(115位)、教育(91位)、健康(40位)、政治(144位)
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