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2024.10.12
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カテゴリ:素晴らしいこと

♪ 居合わせぬ こと幸いという時を今この時と思うこのごろ






通路を塞ぐように伸びていたのでかなりカットした。


 2024年10月11日「日本被団協」(日本原水爆被害者団体協議会)にノーベル平和賞を授与すると発表された。
 核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきたことが受賞理由となっている。

 「日本被団協」の核兵器の本当の怖さを、世界に向けて必死に訴え、絶え間ぬ努力を続けてきたことを、世界が認めた瞬間と言えるでしょう。

NHKニュースNHK+は10/18(金) 午後7:57 まで)










2017年にノーベル平和賞を受賞している

 ノーベル委員会は、「被爆者は、筆舌に尽くしがたいものを描写し、考えられないようなことに思いをいたし、核兵器によって引き起こされた理解が及ばない痛み、苦しみを理解する一助となった」とし、「今日、核兵器の使用に対する『タブー』が圧力を受けていることは憂慮すべきである」と懸念も示した。
 そのうえで、「ノーベルのビジョンの核心は、献身的な個人が変化をもたらすことができるという信念。肉体的苦痛やつらい記憶にもかかわらず、平和への希望、関与をはぐくむために役立てることを選んだすべての被爆者をたたえたいといたわった。また、「いつの日か、被爆者は歴史の証人ではなくなるだろう。ただ、日本の若い世代は被爆者の経験とメッセージを受け継いでいる。彼らは世界中の人々を鼓舞、教育している。人類の平和な未来の前提条件である、『核兵器のタブー』を維持する一助になっているとたたえた。

 今年新たに就任したノーベル委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長は朝日新聞の電話取材に、何十年にもわたって声を上げ、体験を語ってきた被爆者、そして時間の経過とともに亡くなってしまった被爆者双方に対する授賞だと語り、「核兵器はロシア・ウクライナ戦争と、中東における紛争の両方に明確に関わっている。それだけではなく、我々人類全体にとっての課題だ」と訴えた。(朝日新聞)

★ ★ ★

 日本のノーベル平和賞受賞は、1974年の佐藤栄作元首相以来50年ぶり。この受賞は非核三原則を公式表明し、核拡散防止条約に調印した核軍縮への努力などが評価されたもの。
 しかし、ベトナム戦争を支持したり、米国の核の傘に依存する安全保障政策を推進したりしたことで、平和賞候補者としての適格性を疑問視する声も多かった。

 今回の受賞はどこからも文句の付けようがない。プーチンや 金正恩などが核兵器の使用を示唆するような言動がある今、その本当の恐ろしさを世界に知らしめるためにも今このタイミングを逃してはならないという意味でも大きな意義がある。

 過去の「ノーベル平和賞受賞者」は、基準が曖昧でその意義を疑われたりしている。歴代の受賞者を見れば確かにそう思わざるを得ないところがある。
 先日(9月23日)に映画DVD「オッペンハイマー」を観たばかりで、あまりにも時期的タイミングが合っていて驚いた。ノーベル賞のことなど頭になかったし、ましてや原爆がノーベル平和賞と結びつくなんてことは考えても見なかった。



 作ってしまうことになった背景などがよく分かったし、彼がそのことに苛まれていたのも事実。しかし、被爆者の実態を彼がどこまで知っていたのかは分からない。映画は曖昧な表現でお茶を濁しているからだ。

 戦争はいつでも民間人を洗脳し、戦争を肯定的にとらえるように仕向けられるもの。真実は隠され都合のいい部分だけ知らされる。
 昨今はSNSで偽情報が流され、情報は湯水のごとく溢れているのに何が真実かさえ分からない。
 ノーベル賞の物理学賞は、AI(人工知能)の基礎、物理学の知見を生かして開発したことが評価された。

「人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的発見と発明」人間の脳神経のつながりをまねたもので、物理学と生物学の理論を融合している。人工的な回路のつながりの強さを計算することで、脳の記憶の仕組みを再現できることを証明した。
 さらに統計物理学の考えを導入して理論を拡張。深層学習(ディープラーニング)の技術につなげた。生成AI、素粒子の検出データの解析や天文学など物理の研究に貢献していることなどが評価された。


ここからさらに発展させて人工ニューラルネットワークになっていった。

 受賞者の一人ジェフリー・ヒント氏は、人間のコントロールを超える恐れも示唆していて「手に負えなくなる脅威がある」と懸念を述べている。

 科学者は成功した暁に、その業績を後悔する時がくる。なんとまあ皮肉なことか。





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最終更新日  2024.10.12 11:29:59
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◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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