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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.11.10
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カテゴリ:読書

♪ えーとホラあいつアレラレそうそれよ吾とお前の老いしい生活



 
 永六輔の「無名人語録」。ずいぶん長くやっていた。元々は「話の特集」が最初で、1995年に「週刊金曜日」に引き継がれ2012年の段階で45年にもなる。

 私は「話の特集」に連載していた「芸人」「役者」「タレント」を単行本にした、「芸人その世界」「役者その世界」「タレントその世界」の3部作を買って愛読していた。その芸人や役者、タレントたちの破天荒な行状や悲しくも可笑しいエピソードが大好きだ。


千冊の本と500人の芸(能)人から直接に取材した芸能界のエピソード集。
巻末に参考資料(出典元)が列挙してある。1969年発行

 今の時代、この本にあるエピソードを面白いとか興味深く思う人がどれくらいいるのだろうか。ペーソスと芸能史、示唆に富んだ逸話など、人間そのものの多様性と奥深さを感じることができる、素晴らしい本だ。
 すでに「火垂るの墓・アメリカひじき」で直木賞を受賞していた野坂昭如が、「新しい文学が誕生した」と大絶賛している。

 懇意にしていた大工の棟梁が作業場でいつも永六輔の「永六輔の誰かとどこかで」を聞いていて、彼の面白さとその懐の広い話に感心しているのを聞かされていた。それで「こんな本がありますよ」と、その3部作を持って行って、しばらく貸すつもりで置いてきた。

 その後すっかり忘れていて、その本がどこへ行ったかもわからない。それが残でならない。その後、文庫化された「芸人その世界」を買って持っているが、やっぱり単行本で無けりゃ読みごたえがない。



 図書館で「無名人のひとりごと」を借りてきて読んでいる。2008年から2012年の『週刊金曜日』「 『話の特集』無名人語録」から再構成・編集、加筆したもの。


2013年発行

 人の話を聞くという取材を続けてきて、喫茶店で背中合わせに座っている人や、汽車に乗って向こう側の席の人の声、言葉を盗み聞きしたりする「のぞき聞き」なんてことをしながら「老いしい生活」を楽しんできた。
 2010年にパーキンソン病を患い、前立腺癌に罹り、入退院しながら相変わらず病室からラジオ出演などしたりしていた。



 2016年7月肺炎のために東京都内の自宅にて83歳で死去したし、「永六輔」を知らない人も多くなってきていることでしょう。
 ラジオ、テレビの黎明期に活躍した放送作家、作詞家、文筆家、舞台演出、ラジオのパーソナリティー、「中年御三家(小沢正一、野坂昭如、永六輔)」の武道館公演などなど、八面六臂の異星人。そんじょそこらの有名人、著名人とは存在そのものが違う(矢崎泰久)。

 “旅の坊主”、“ラジオ屋”、“テレビ乞食”、“遊芸渡世人”、“男のおばあさん” などを自称し、角刈り頭と細長い顔で一世を風靡した「永ちゃん」。あの語り口が懐かしい。
 中電「カテエネ」の家族のじかん応援プロジェクトからWチャンスなるものとして「句作ノート」が送られてきた。「俳句大賞」に応募した人へのプレゼントのようだ。

 応募したこともすっかり忘れていたし、Wチャンスがあるなんてことも知らなかったので、驚いた。入選30句にも入らなかったようだが、俳句はまったくの素人なのでしょうがない。


10冊もある。
 とても使い勝手が良さそうで、短歌をメモルにも使えるので、こりゃぁいいものが手に入ったと喜んでいる。

 夏井いつき選
  *最優秀賞
     父も兄も甥も大工の四日かな
  *優秀賞 
     愛犬の吐息落ち着く鰯雲
     軽トラの夫婦旅行や望の月
     案山子似の夫を立てて野良仕事
     とまと好き小中高を無欠席  
     原爆忌足だけ見えるベビーカー





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最終更新日  2024.11.10 11:29:29
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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