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テーマ:DVD映画鑑賞(14143)
カテゴリ:映画
エポック・メイキング、的な・・・
ガンモ 1998年 アメリカ 89 分 ハーモニー・コリン 監督 ストーリー? オハイオ州にある、小さな町。ここは、ニ十数年前に竜巻に襲われてからずっと荒れ果てていた。少年達は、空気銃で猫を殺しては、肉屋に売りさばき、その金でシンナーを買う。そんな彼らと周囲の人々の殺伐とした日常をドキュメンタリータッチで捕らえた異色の作品。 ストーリーはあまり追えないかな。 ドキュメンタリータッチで、アメリカ社会の底辺?を描いてある。 感想・・・荒廃した人々の生活を、映像として見るときは、 そこにカメラが入り込む違和感は否めないかなぁ。 どうしても、「上」の目線から見ている感じがしてさ。 かと言って、報道はされるべきだとは思うんだけど・・・ なぜ見に行ったかというと、友人に誘われたから。 見終わった後、後味の悪い私を尻目に彼女は嬉しそうに呟いた。 「うさぎのポスター、かわいかったね」 ・・・目が点。 実際、作品の中にウサギの耳をつけた少年が出てきたのかどうか、 記憶が定かじゃない。 しかし、彼女の感性には驚いた。 結構、衝撃的な内容ではあったぞ。 もっと、アメリカの貧困について語るとかないんだろうか? 「それで見たかった。見てよかった」 彼女は満足げ。 で、感心する。 ウサギのポスターの意味するもの。 それは彼女にとって意味がないのかもしれない。 ・・・ふむ。そんな視点もあるのか。 その後、キャンディ0718さんの掲示板にも書かせていただいたが、 彼女と「エアフォース・ワン」を見ていたときの事。 大統領が空へ放り出されるという、 あまりにもあり得ないそのシーンで彼女は大笑いし始める。 またまた、驚く。 「笑ってもいいシーンなの?」 でも、ハッとした。 いや、笑ってはいかんって誰がきめたの? 誰に断って笑うの? 作品は「公開」されたら、見た人のモノじゃないのか? その瞬間、自由に映画を楽しめるようになった。 いつも、まじめくさって 「主題を読み取らなきゃ」とか、 「まじめに作品と向き合わなきゃ」なんて思っていた気がする。 誰のために見るんだろう。 何のために見るんだろう。 感想は自由だよね。 彼女とはいろいろ一緒に見た。 サムライ・フィクション、薔薇の葬列、キューブ、鮫肌男と桃尻女、ケイゾク、 プライベート・ライアン、不夜城、ねじ式。 ビデオはソドムの市、ネクロノミカン、鉄男・・・グロイなあ。 どっちかというと、ビジュアル重視で見てるかな、彼女は。 主題とか難しく考えないほうかも。 ちなみに、私の浅野忠信好きも彼女から。 それ以来、映画は雰囲気を楽しむ事もあれば、音楽にハマるときもある。 ストーリーに惚れるときもあれば、映像にやられるときもある。 俳優だけで見るときも、監督を追うことも。 傾向がないといえばないんだけど、 その時見たいものを「自分に言い訳せず」「ジャンルに縛られず」見たい。 みなさんの映画評も個性的で、 今更私がこんなこと書いてるのも変なんだけど、 自分に影響を与えた人物、ということで書いてみました。 ガンモ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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