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はらっぱ・・・つれづれノート

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2006.11.24
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カテゴリ:子育て支援
稲美町には託児グループがない。
以前は、託児つき講座というのものもなかった。
現在でも、行政主催のもので一般の母親が参加できるものに託児が準備されていることは、ほとんどない・・・。

私が、世の中には託児つき講座というものがあるということを知ったのはいつのことだっただろうか…。
下の子が産まれてからしばらくたったころ。今から5年ほど前だろうか・・・
子どもと一緒に行けるおっぱいの会なんかには参加していたが、子どもを預けてまで話を聞くなんて考えもしなかった。
でも、子育てにどうしても煮詰まった時、何とかして流れをかえたいと思った時に、目に留まったのが明石で開催されていた、託児つきの講座。この前、はらっぱで講座に来てもらった浅野薫先生の心理学の連続講座。

その時の私の子育てに直接関係があるとは思わなかったのが、私の心を動かした。
実は心理学科を卒業して、結婚する前までは不登校の子に関わる仕事をしていた私。
その時にも、仕事で行き詰った時には、直接関係のないことに時間を使うことで、煮詰まりすぎている空気がかわったことがあったからだ。(その時はピアノを習い始めた!)

子どもができてから、「子育て」に直接関わる勉強(といっても講座に参加したりはしていなかったので、助産院の母の会に参加したり、本を読んだりする程度)はしても、「心理学」からはすっかり遠ざかっていた私。
久しぶりに「母」として出なく「1人の大人の私」として、勉強をしてみようかなと思いながら、一番気になったのが、初めて託児に預ける息子のこと。

二人目で、最初の子よりは人に託することに抵抗がなかったものの、子どもを泣かせてまで行っていいのだろうか・・・という思いはあった。
案の定、息子は離れる時に泣き出す。
でも、託児スタッフの方が、さっと抱き上げて「大丈夫よ。すぐに泣き止むから。お母さん、お勉強してらっしゃい!」と言ってくれて、笑顔で送り出してくれた。

久しぶりに、1人で集中して先生の話が聞ける環境・・・なんて久しぶり!先生の言葉がひとつひとつしみてくる。
あっという間の2時間。
終わってから急いで託児室に向かい、そっと覗いてみると・・・
息子は託児スタッフさんと泣かずに遊んでいた!!!

私の気配に気づいて振り返ったときからは号泣したけど(それもうれしい!全然平気だったらそれもちょっとさみしい・・・)
その時が、私が自分の子どもが身内以外の人と一緒に過ごしていることをみた初めての経験。


2回目からの託児の時にも、息子は号泣したけれど、その度に「大丈夫よ~いってらっしゃ~い」と送り出してくれた託児スタッフの方の笑顔に支えられて、講座に通うことができた。
何回か通ううちに、息子は託児スタッフさんにも託児会場にもなれて、泣かずにバイバイしてくれるようになった。

当時は、少しでも自分の時間がもてたことが、ただただうれしくて、それだけだったが、今ふりかえると、核家族で、夫の帰りも遅く、ほとんどの時間が母子だけの我が家にとって、その関係の中に第3者が入るということは、「自分の時間がもてる」ということ以上に、そこには大切なことがたくさんあったのだと思う。

「子育ては親(それも母親)の責任」という考え方、今でこそ「子どもは地域で育てる・社会で育てる」ということが言われてきているが、それでもやっぱり「母親である私がやるべきである」という思いが母親である私たち自身の中には刷り込まれている。
そのことは、本当にそうだと思うが、それはともすれば「私が(1人で)やらなきゃ」という思い、「人には任せられない」という思いにつながる(少なくとも私はつながっていたと思う)。


母にとっては「私じゃなくても大丈夫なんだ」   
子どもにとっては「世の中にはママ以外にも守ってくれる人はいるんだ」


そんなことを体験し感じはじめたのが、「託児に預ける」ということだったように思う。







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Last updated  2006.11.25 11:25:17
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