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はらっぱ・・・つれづれノート

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2006.11.27
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カテゴリ:子育て支援
4つ葉のブログで杉山さんが「ガック-ンと落ち込む」とかかれている。


レベルは全然違うし、みてきたこともやってきたことも全然違うけれど、私にとっても落ち込んだ週末・・・


託児グループの立ち上げ・・・私が託児つき講演会というものの存在を知った時からずっと言い続けていること。

最初は、訴えたら何とかしてもらえるのだという甘い考えだった。
きっと、そんなニーズがあることを知ったら何とかしてもらえるのだろうと思っていた。
しかし、すぐにそんなことがあるわけないということに気づく。
子育て中の母親が勉強するために講演会にいくという考え自体が行政サイドには全くない。
母親側からしても、そんなサービスがないなかでずっと暮らしてきているので、他市町にはそんなサービスがあることすら知らない人も多い。

それに、この地で育って、子育ても同じ場所でしている人も多いようだから、同居だったり、近くに実家がある人も多い。
そんな人たちにとっては、託児のサービスが何もなくても、少しの間ほっと一息つくぐらいの時間、親にみてもらっておくことはできるのかもしれない。
私は、全く知らない土地で結婚生活をはじめ、子どもを産み、「○○ちゃんのお母さん」としての自分しかなくなったことが、社会とのつながりを絶たれたようでつらかったが、
この地で暮らしてきた人にとっては、「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれることは新たな自分が増えること。
昔からの友だちがいる、実家と嫁ぎ先だけでなく、親せきがまわりにいっぱいいる・・・という環境の中では、小さい頃からよばれている「△△ちゃん」という呼び名、「◇◇のとこの子」にプラスして「○○ちゃんのお母さん」という自分が増えるのだ。
もちろん、だからこそのしんどさもあるのだが・・・。

ニーズがないのかもしれない・・・。
託児に限らず、子育て支援そのものに対して、私が感じているほどのニーズを感じている人はいないのかもしれない・・・。
数年間、必要性を言いつづけてきたが、最近ではそんな考えにもいきつく・・・。

でも、だからこそ、こういう土地で新しく引っ越してきた人にとって、子育て支援メニューの貧弱さは、しんどさを産んでいるのではないか・・・ とも思う。


託児ということに関して、もう何年も前から、色々な場で必要性を言い続けているが、その年によって、担当する所がかわっていったりとなかなかうまくいかない。
全くのボランティアですることではないと思っているので、そのあたりもネックになっている。

外に対して言うのと同時に、言ったものの責任として、誰かに対していう以上に自分自身に対して、「で、それを実現するためにあなたは何をするの?」とつきつけてきた。
放った言葉は、確実に自分のところに戻ってくる。

「若い世代もこうしてほしいっていうばかりじゃなくて、自分たちでもなんとかしていかなくてはね。」
「託児は体力がいるから年寄りにはしんどいから、若い人にがんばってもらわないと」
「子育てママの世代のボランティアはすぐにやめちゃうでしょ。続けていかないとね。」
ひとつひとつ、どの言葉ももっともだと思う。

私たちの世代は、生きがいのためのボランティアに時間を使えるほど余裕のある人は、恵まれた環境にいるほんの一握りの人たちだけだ。
今は自分の子どもが小さくて仕事にいけないから、自分が苦労した乳幼児期の子育ての役に立つならということで、今はみんな気持ちよく関わってくれている(乳幼児の子どもをつれながら活動しているメンバーも半数いる)。
でも、それでは食べていけない。子どもの手が離れたら、子育てボランティアからは手をひいて
いくのは仕方のない流れ・・・。ボランティアでは続かない・・・。
立ち上げ当初、あるいは2年目ぐらいから関わってくれているスタッフの下の子たちのほとんどが来年小学校にあがる。仕事にでるスタッフはますます増えるだろう。
それでも続いていくようなシステムを作っていかなくちゃいけない。


「はらっぱ」は子育てサークルから発展した形の当事者グループだ。
だから、スタッフはみんな自分の子どもを連れてずっと活動してきた。
年月を重ねるにつれ、下の子どもが幼稚園に入るようになると、託児する側にまわれるスタッフも少しずつ増えてきた。
だから、はらっぱの活動の時に、何人かのスタッフに託児にまわって事業を行うことはできるようになってきた。その一方で、子どもが大きくなっていったら、仕事にいくようになるスタッフも増えていく(はらっぱスタッフの半数弱はワーキングママのスタッフ)ので、託児スタッフを一定数確保し続けることはなかなか難しい。

それに、はらっぱの活動の時だけに協力してもらう託児のグループならば、自分たちだけで知り合いに声をかけて募集してやったらいいかもしれないが、それでだけでいいのだろうか。
「託児」ということに対して、1ボランティアグループが取り組むのではなく、行政が責任を持って関わる必要があるだろう、という思いがある。
「ボランティアにまかせておいたらいいでしょ」じゃあダメでしょ。
特に、はらっぱは当事者のグループだから、ともすれば「お母さんたちが自分のために必要だから(楽したいから)、好きだからやっているんでしょ」と捉えられやすい。(行政の担当者の人はさすがに託児の必要性はわかってくれているけれど、一般の人にはなかなか理解してもらいづらい)

それでいいの??  って思うから、
何とかして、公の機関に事務局として動いてもらう形にならないか、民と官との協働の形で託児グループがたちあげられないか、そして、多世代のいろんな人たちに子育て支援に関わってもらえないか、ということで道を探し続けてきている。


今回は何とかうまくいきそうだと思っていたのだけれど・・・

結局、私の思いが伝えきれていなかったということ・・・
詰めが甘かった・・・ということなのだろう。


もう時間もない。
1月末から開催する「Nobody's Perfect プログラム」の前に、はらっぱとしてはどうしても託児スタッフを確保しないといけない。
8回連続のNPプログラムにおいては、託児や託児スタッフのあり方がとても重要になってくる。託児の質がプログラムを左右するといっても過言でないくらい(特に「託児に預ける」という文化が育っていない地域にとっては…)、参加者にとって、子どもにとって、そして託児スタッフにとっても、「出会い」「学びあう」貴重な場となるNPプログラム。


はらっぱは独自で託児グループ設立に向けて、保育サポーター養成講座を実施する。








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Last updated  2006.11.28 03:42:51
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