テーマ:今日のこと★☆(105914)
カテゴリ:母タヌキのいろいろ
先ほど、tsuamiさんの、
ブログを読んでいて思い出しました。 先日行った、磐梯山の温泉、語り部の宿観山で、語り部のおばあさんが話してくれた民話に、 菖蒲湯の話というのがあったのです。 『孝行娘が、親を看取って一人になった後、夜な夜な笑い声が聞こえるようになる。 となりのおばさんが、こんな村はずれの家に、毎晩来客とはおかしなことだと、 ある晩、障子に穴を開けて、覗いてみた。 そしたら、えらく男前の若い衆であったので、 ますますあやしいと、穴を大きくして、首突っ込んで覗いてみた。 すると、なんと、男の裾から、ヘビのしっぽがのぞいているではないか!! 翌朝、おばさんは、早速娘のところへ行って、 “あれは、夜な夜な女性のうちへ通うという、巷でうわさのヘビに違いない。 ヘビ退治には、鉛が効くので、刺してやりなさい。” 娘は、教えてもらってよかった、えらい目に遭うところだったと、その晩、 いつものようにやってきたヘビに、 “襟元がほつれているから、繕ってやる。” といって、襟に、針を刺した。 男は、何事も無かったかのようにかえって行き、娘は後を付けた。 するとやはり、男は山の奥深くの洞窟へ帰っていった。 これはえらいことになったと、娘が洞窟の前に腰掛けていると、中から声が聞こえてきた。 “大変なことになった。娘に、鉛を打たれた。 もうすぐ、俺は死んでしまう。 でも、心配は要らない。 娘のお腹に、山ほど俺の子供を仕込んできた。” 娘は、青ざめたが、その、母親ヘビらしき声が聞こえてきた。 “それなら、ヘビの子は山ほど生まれるに違いない。 端午の節句に、菖蒲湯に浸かられるようなことが無ければの話だがね。” 娘は、大慌てで村は帰り、畑中の菖蒲を刈り取って、 端午の節句に菖蒲湯に入ったところ、 股から、死んだヘビの子がわらわらと浮かんできた。 それから、ヘビの子を宿していないか、確かめるために菖蒲湯に入る習慣が出来た。』 ・ ・・と、いう話。 そんな説も、あるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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