ピロリ菌と胃癌の関係
本日の朝刊に「ピロリ菌で胃癌になる仕組みが解明できた」との記事があった。京都大学の千葉勉研究チームがヘリコバクター・ピロリ菌が感染するとガン抑制遺伝子を変異させる酵素を呼び寄せる働きがあることがわかった。通常ではリンパ細胞で働き多様な抗体を生み出す酵素が胃壁のガン抑制遺伝子を突然変異させ、遺伝子が変異した細胞はガンになりやすくなる。日本人の4割がピロリ菌の保菌者と言われて胃癌の発症率の高い日本ではこの解明が発症を防ぐ研究に繋がるニュースとしての朗報。ピロリ菌が胃潰瘍や胃癌を引き起こすことはマーシャル博士によって発見されていたが発症の仕組みがわからなかった。ガンの解明は日々進化しているが医療現場にいきわたり患者の治癒に貢献できるまでは時間がかかるようだ。