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カテゴリ:八房之記憶
今朝方まで振り続けた雨が過ぎ去り、主催していた「お月見の会」がなんとか開催できると、浮かれ気分で車に飛び乗る。快調なエンジン音。バッテリーの問題が怖いからオーディオはつけないものの、鼻歌交じりで現地へと向かう。
果たして到着してみれば、まだ明け着れぬ会場には人っ子一人おらず、つい頭を抱えそうになったが、三十分後には適度に人が集まり、会は一応の成功を収めることになった。 ついでに足を車屋へと伸ばし、愛車の今後について話をする。二三日が山場でしょう、という医師…もといメカニックの宣告に、僕はさっきまでの浮いた気分も破壊され、一人グチながらその店を後にした。 坂道を登ると、震えるエンジンに、そして金属が焼け付く臭いに、血を吐きながら進み続ける従属の悲しみを憶える。 それでも何個かの坂を登り、いよいよ坂道に差し掛かった途端、エンジンは不意に停止し、そのまま停車を余儀なくされてしまった。 そうなったらもう推しても引いても動かない。 とうとうその場で、愛車とオサラバすることになってしまった。 呆気ない愛車とのお別れで、思い出もすべてうしなってしまった僕は、友人の車に送られてぽつりと部屋に戻る。 さて、これからなにが起こるのか。 蛇の祟りは依然として続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/10/16 10:57:03 PM
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