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HASIRA

HASIRA

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2005/10/21
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カテゴリ:八房之記憶
昔の彼女から、こんな電子郵便が来る。
「一体あなたは、どんな女を求めているんですか?どんな女なら貴女を満足させられるんですか?」
…。しばらく考える。珈琲を飲んで、むせる。
頭の中を横切っていく女たち。僕たちはぜんぜんうまくいかなかった。だから今、こうして一人ぼっちだ。えらそうにいえることではないが。
「じゃあ、まだ見たことのない女が、その答えを握っているのだと?」そんな途方もない話には付き合えない。
かつての彼女たちとの邂逅は、無駄だったのか?それすら判らない。
今、僕が見ている娘は、果たして僕の求めている対象で、僕を満足させる対象なのか、判らない。
ただ一分でも一秒でも、一緒にいたい。ただそれだけだ。そんな本能に、僕は支えられている。

そんなことをさらりと言ってのける。僕はとんだペテン師だ。





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Last updated  2005/10/21 01:08:09 AM
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