|
カテゴリ:八房之記憶
昔の彼女から、こんな電子郵便が来る。
「一体あなたは、どんな女を求めているんですか?どんな女なら貴女を満足させられるんですか?」 …。しばらく考える。珈琲を飲んで、むせる。 頭の中を横切っていく女たち。僕たちはぜんぜんうまくいかなかった。だから今、こうして一人ぼっちだ。えらそうにいえることではないが。 「じゃあ、まだ見たことのない女が、その答えを握っているのだと?」そんな途方もない話には付き合えない。 かつての彼女たちとの邂逅は、無駄だったのか?それすら判らない。 今、僕が見ている娘は、果たして僕の求めている対象で、僕を満足させる対象なのか、判らない。 ただ一分でも一秒でも、一緒にいたい。ただそれだけだ。そんな本能に、僕は支えられている。 そんなことをさらりと言ってのける。僕はとんだペテン師だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|