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カテゴリ:八房之記憶
昨夜からずっと一緒にいる娘を隣県まで送り届けて、夜道の中、フルボリュームで流れる音楽とともにハンドルを乱暴に切る。街を走っていたときの無愛想に比べ、スピードやパワーの必要な場所での生き生きとした走りに、その調子のよさに苦笑する。そして腐った空気を吹き飛ばそうと、僕は彼女の残していったいろいろなものを、山道に放り投げる。車が少しだけ軽くなる。
銀色の銃弾は、やがてあたたかい犬となる。僕のあとを何処までもついてくる。 走り続ける。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/10/30 08:29:44 PM
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