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HASIRA

HASIRA

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2005/11/03
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カテゴリ:八房之記憶
彼女との時間が楽しい。しかし僕はよく拗ねる。子供のように。わがままを言ったり、つめを噛んでみたり、いなくなってもみる。それがどんなに馬鹿げているかも判っている。しかしそれでも辞められない。
彼女は、一日に何度も僕の名前を呼ぶ。
彼女は、引率の先生のように僕を連れまわす。
彼女は、よく笑う。まるでそうすることが従業員規則であるかのように。
僕は、彼女といる空虚さに、また頭痛薬を飲む。
HASIRAの携帯電話が夜の闇に光る。-電子郵便だ。
「あたし彼氏と別れるかも知れない。」
僕は彼になりすまし、その返信を打ち込む。
「じゃあ僕がその代わりに。」
すると、しばらく間があいて、返信が来る。
「いやだ。」
僕は、千夏の意地悪な笑みに微笑み返す。
彼は、そんな彼女との関係を捨てて、一体何処へいってしまったのか。
判らない。判らないとやっていけない。





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Last updated  2005/11/04 12:37:09 AM
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