|
カテゴリ:八房之記憶
起業起業って…何がしたいのだろうか?と思う。小銭に稼ぎそんなにしたいの?執着していますね、ほんとに。いやだいやだ。「お金で買えないものなんてないんですよ」なんて若い子に言われた。いやだいやだ。気持ち悪い。
どうやら勘違いをされているらしい…と気付いたのはつい最近。 きっかけはこの件である。 僕は相変わらず企画企画と追い回されている。そこで某社長が 「一体何をやりたいのさ、君は」 と僕に尋ねる。僕は、さぁ…と首をひねり、 「本当は、小説を書いてたいだけなんですけどね」 た答える。 「じゃあなんで企画なんてやってるのさ。企画だけだったらまだしも、最近じゃあ訴訟の代理人をやったり、商品の卸をやったり、あちこちの企業を提携させたり、役所関係に顔を出したり、そういえば以前は某政党にも首を突っ込んでいたな、神社庁で見たとも言われているぞ、外国人ともつきあいがあるそうじゃないか、町おこしで教育委員会とも提携したって話もあったな…」 なんて言われる。そしてもう一度。 「一体何をやりたいのさ、君は」 と僕に尋ねる。僕は、やれやれ首を回し、 「だから、小説を書いていたいんですがね」 小説を発表する為には、人に見せやすいようにしなければならず、それを脚本化したものもみてもらえないので映像化しなければならず、できあがった映画を見せる算段をつけなければならず、そんな訳でイベントを企画した訳だけれども、そんなことをやっていたら、あちこちから依頼が入ってしまって…。でも本当は小説を書いていたいんだけど…。それだけでは駄目だから、しかたなくプロデュース業をやっているって事なんだが。 「起業家」なんて呼ばれてしまっていることも多い。ばかもの。 小説書いていられるだけならそれでいいわい。 映像はもともと好きだから、そこまではいいわい。 でもそれ以上は、ホント手を出したくない。 しかしこの国は遅れていて、エージェント制が確立されていない。だからセルフプロデュースなんてしなくちゃなんない。したくないけど。 今名刺にカタカナで肩書きを書いている方々は、よく「起業しようとしている」とか「~を勉強中」とかよく書く。すごいなぁ、おとなだなぁ、なんて言ってみる。でも誰にも拾ってもらえないから、自分でなんとかしているってのが事実なんですね。ちなみに今の流行語は「~を勉強中です」の模様。自分の日記の中にこれを書いてしまったら、要注意です。いや、流行にのっているのでいまどきの人です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/17 10:38:48 PM
コメント(0) | コメントを書く |