大陸からの妊婦さん
今日は先生が来なくてやたら待たされた産婦人科クリニックですが、土曜に来たのではなかなか見ることのできない方々を観察する機会を得ました。先生は来ないけど、患者さんは次から次へと来てたので狭いクリニック待合室はいっぱいいっぱい。その中に、どうやら大陸の人だなと思われる知り合い同士の妊婦さんふたりがいました。その後、最近出産を終えたばかりの大陸の方がBB連れでやってきました。なぜ大陸の方だとわかるかって?そりゃ、着てるもの見たらわかるわよ~。先月行った上海あたりだと日本とあまりかわらないのではと思える人が大量にいて、6年前とは違う!なんて思ったものですが、広東省あたりから出てきた方々の服装は一発でわかるのよ。今回の方々はもしかしたら、福建省に近い広東省の人たちかもな。付き添いのおばあちゃんの言葉から、なんとなく推測してみたところですが。妊婦ふたりとBB連れ大陸人がもしかしたら顔見知りだったのか、北京語で話を始めました。その内容が、「香港で出産するには何が必要か」だったんですよ。もちろん、「痛かったの?何時間で産んだの?」みたいなことも話してたけど、一番力入れて話してたのは、「何が必要、いくら必要」でした。大陸からの妊婦さんが香港で産み逃げして、費用を払わないってのが一時期ニュースになってたけど、このクリニックに来てる方々は違います。お金はかなり持ってるよう。じゃないと、私立の病院では産めないものね。(私の通ってるクリニックの先生は、プライベートにしては安い。でもタダの政府の病院に比べたら高い。クリニックで定期健診→私立の総合病院で出産ってのがクリニック通いの一般的な流れ。)必要なものはパスポートからいろんな証明書まであるようなんですが、その証明書をとるための費用などもこと細かく話してました。で、先生に払ったのはいくら?ってところでは、私もしっかり聞き取りましたよ。24,000HK$だそうで。おお!私がレナを産んだときと同じだ。ということは、養和医院の8人部屋だったのかな、この人。ちなみにこのお値段、私立で産んだにしてはかなり安いほうです。ひとり産むのに100,000HK$以上ってとこもありますから。と、途中までは一生懸命聞き取りに励んでしまいました。やっぱりいるんだなぁ、大陸から産みに来る人たち。ただ、レナのピックアップ時間が気になり始めると聴いてもいられず。看護婦にどうなってるのよと詰め寄ったり、携帯をのぞきこんでばかりいる私に、大陸妊婦さんが話しかけてきました。「あと何人?私たちより後なら、先に診てもらえば?」とえらく親切。いや、あなたがたよりずっと先に来たんで、それはまずないんですが、こんなときには非常に気さくで親切です、中国人。