2136185 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

はてなのゆりさん

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | 旅のスケッチ | さ迷う日々 | ランチカフェ 四季の花 | 庭の四季 | 八国山の散歩道 | 健康食かんたんレシピ | 山でスケッチ | 花のスケッチ | 生きるって? | 東村山って すごいで~す♪ | 自分の身体 | 60才から始めたこと | 東村山の施設 | 猫と 小鳥 | 世の中の動き | 楽しい里歩き♪ | わたしの花言葉 | 市の財政は? | 仲間と山歩き | 楽しいまちづくり♪ | 日々のウォーキング | 小さな生き物たち | 財政クイズ | わが市の緑 | 西口再開発 その後 | 武蔵野そぞろ歩き | 楽しい 物作り♪ | 市民財政研究会 | 『四季の花』 果樹園 | 憲法、ここが面白い♪ | 宇宙はてない社のえほん | ミミ猫 ピコ猫 | 庭に来る小鳥♪ | 堆肥づくり♪ | 原発の絵本シリーズ | 原発のこと | 浜岡原発のこと | 社会福祉士をめざして | 北山公園の四季 | お話、お話 | 脱原発をめざして | 伊方原発のこと | お楽しみ教室 | わが家の太陽光発電 | 楽しく歌おう♪ | カネミ油症のこと | カネミ油症 国の考え方 | ゆーりっくさんのこと | 今月のメニュー | 公民館の詩吟 | 楽しくランチ♪ | 百人一首を詠う会
2013年02月14日
XML
カテゴリ:カネミ油症のこと



1.カネミ油症、41年前のレポート

2.カネミ油症、歯のない子どもたち

3.会社に責任があると認めなければ金を支払う

4.不良品と知っていて?!離島に安売り‥

‥からの つづきです。



家




   十倍も、千倍も長い夜

 五島列島のほぼまん中に位置する奈留島では、88人(1972年当時)の
 油症認定患者さん全員が、裁判で闘っている。
 患者の会会長のMYさんは、ある雑誌に次のように書いている。

 「ある家庭では、おくさんが妊娠中に
 カネミ油を食べ、生まれた子は先天性脱臼である。
 
 生まれながらにして 病院がよい。
 脱臼はいくらかなおり、ようやく立って歩けるようになった。
 然し、発育は遅れ、食べものは丸呑みである。
 おまけに言葉がわからない。

 夫は子どもの将来を考えて出稼ぎに行った。
 頼みとする夫はいなくなり、障がいを持つ子どもと生きる日々は
 若い妻にとって、不安に耐えきれなかったのだろう。

 私のところに 『金はいらないから夫を早く帰してくれるよう』
 にと 頼みにきた。 私は、
 『あなたばかりがつらいんじゃない。出稼ぎにいってる
 夫の方もつらいんだ。 子どものために がんばるんだ。
 強く生きなければ 駄目だよ』 と 励ました‥」


 また、福岡県の23歳で発病した女性は、

 「今も、その吹出物は、すべての人が安らかに寝静まった
 夜中まで、痛みとかゆみとに私をおののかすのです。
 枕をすけると、首筋の吹出物が痛くて、悲鳴をあげてしまう有様です。
 背中は、大きな吹出物が痛み、横向きにそっと枕に
 頬をあてるのですが、痛み続ける夜が幾晩となく続きます。
 いつしか、あふれ出る涙で枕が濡れます。
 
 体のうずきに苦しむ夜は、健康であった日の夜に比べ、
 十倍も、千倍も長い夜でございます。 
 待ちこがれた朝、私はまた病院へと急ぎます‥‥」
  (深田俊祐 著 『人間腐蝕』 より)

 ‥と、訴えている。

          星

 玉の浦町のB浦では、日雇いにでている母親が多い。
 偏食もはげしく、歯に支障のある子どもたちが食欲なくても
 忙しい母親には、どうすることもできない。

 そして、学校給食は脱脂粉乳だけである。
 弁当を持参しない子は、菓子パンですませることもあるという。

 このような地域にこそ、国の手がさしのべられてしかるべきなのに‥
 反対に、物言えぬ≪へき地≫に わずかばかりの支援もせず、
 国家的規模での差別もはなはだしいと言えるのではないだろうか。

          星
 
 現在、玉の浦町油症対策患者の会では、T会長を中心にして
 長崎県下の油症患者と合流して、裁判で闘っている。

 長崎まで出るには、数日間、仕事を休まなければならない。
 生活に支障をきたす上、なによりも、都市部から遠く
 はなれているので、情報もとだえがちである。
 
 現在の油症患者の闘いは、明日、どんな被害を
 受けるかわからない 私たちの問題でもある。

 子を持つすべてのお母さんたちと、これから母親に
 なることを希望するすべての女性たちに、また
 少なくとも、当面の生活に困らないすべての人たちに
 玉之浦の油症患者を支援することを心から訴えます。


家

以上、41年前、25歳のときにまとめた
小冊子から、一部を 載せてみました。

今、読み返してみると、ずい分と気負っていたりしょんぼり
傲慢であったりと‥ 全く、冷や汗をかく思いでした。

当時、故 宇井 純 さんらが 主催しておられた
『 公害原論』 という 自主講座の会場で
この冊子を配ったりしました。

かに座

文中での Tさんこと 鳥巣 守 さんは、現在90歳位です。

毛筆の宛名書きで、ほぼ毎年、年賀状を 下さいました。

7年前の年賀状では、『私も、83歳となりました』 と
書いてあり、今、会いに行かないと会えなくなるかも

五島に行くことは、もう ないだろうし‥ とも 思 って、
スケッチをしながら、五島列島の 6島をまわりました。

私としては、初めての 本格ひとり旅でした。

かに座

7年前に訪ねたころの、鳥巣さんの一日は、

朝4時に起きて、まず、10か条の誓詞文を書く。

お茶をわかした やかんを持って、小高い丘の上の
お墓参りをする。 ご自分の家のお墓と、親戚や
友人、身寄りがない方のお墓、10軒分位の‥

そして、向こう側に下って、海べりを
ぐるっと歩いて、帰宅。 そして また
夕方にも お墓参りをされるとのこと。

それで、夕方のお墓参りに お供をさせていただきました。
私がするお墓参りと違い、雑巾で墓石を丹念に拭いてました。

毎日のそういう日課が、長寿の秘訣かとも思いましたが、

今年は、お医者さんから 寒い間のお墓参りは
やめるようにと 止められているとのことです。

星

41年前の小冊子の最後には、
玉の浦町油症対策患者の会 への
激励先として、

長崎県南松浦郡玉の浦町玉の浦
鳥巣 守 さん 
と 記させていただきました。

現在は、南松浦郡ではなく、五島市です。

カネミ倉庫が 一軒一軒をまわって、示談に
応じるようにと 説得にまわっていた中で、

ご家族で 油症を発症された 鳥巣さんは、
 長崎の被害者と共に裁判で闘おうと呼びかけ

林業の仕事を他の人にゆずって、
油症のことに 打ち込まれました。

半生を カネミ油症被害に苦しみ、闘ってこられた
鳥巣さんに、もし、今 また、みなさまから 励ましの
お便りなどをさしあげていただけたら 嬉しいです。

かに座

ここのところ、私も 憂鬱な気持が つづきます。

カネミ油症のことは、ずっと 気になってはいましたが、
ニュースなどで 和解が成立した などと報道されると、
少しは 救済されたのだろうと思ってしまっていました。

けれども ネット上だけでも、書いてあるのは、悲観する
ことばかり‥ 食品公害の原点とも言われる カネミ油症

被害者が救済されないまま、45年間も過ぎてしまった‥

PCBだけではなく、PCBより 100倍も、1000倍も
毒性が強い ダイオキシンも多く含まれていた。 しかも
 ダイオキシン混入の事実を 国が 隠していた‥とのこと。

西日本一帯で、何十万羽もの ニワトリが死んだ
ダーク油事件との関連で、国の責任があるはず
 なのに‥などなど‥気が 重くなることばかりです。

かに座

美容と健康に良い と 宣伝をし、他の油より
高価なものとして売られたカネミ油。 一方で

ダーク油事件のあと、不良油を、遠く
離れた五島列島に安く、強引に売った。

社長は 罪に問われず、会社も 存続。
和解金さえ、全額を支払っていない‥

家

カネミ油症で被害を受けた人たちの現在は
明日は わが身‥ とも 言えることです。

そして、

原発事故で 放射能を あびた人たちの、
まさに40年後の姿‥ とも 重なります。





【カネミ油症のこと】

不良品と知っていて?!離島に安売り‥

 









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年02月15日 17時39分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[カネミ油症のこと] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X