旅立つ君へ
R君へ君がご両親と一緒にウチに挨拶に来たのは、去年の秋でした。まだ幼さが残る君を預かる事になり、正直「困ったナァ」と思ったのを憶えています。「親父なんて早く死ねばいいのに」そんな悪態をつく君でしたが、あの事件があってから、少しお父さんの気持ちに近づけた感じがします。そして今年の父の日。業務命令で「お父さんに感謝の気持ちを伝えて来い」と言われ、困惑しながらも、自分の気持ちを伝えた君の姿に感動しました。しかし。社会人としての自覚や職人としての腕前も全然まだまだです。教えたい(伝えたい)事がまだまだ山の様にあります。でも旅立ってしまう。本当に、本当に残念です。言いたい事は沢山あるけれど、長くなるので辞めておきます。唯一つだけ。君の人生は君のもの。他人に左右される事なく、自分の信じた道を進んでください。頑張れ。べんぞう