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カテゴリ:文芸
「たしなみ」 岡本かの子著「人生読本」より抜粋
たしなみということは、効果如何(いかん)を考えず、責任として尽くすところに価値があります。誰への責任でしょうか。誰への責任でもありません。自分の職分として責任であります。人に知られず、効果を考えず、深く自分の職分を考えて、その準備を深めていく。そのことを楽しみに持って行く。これが本当のたしなみであります。故にたしなみという言葉には奥床しさという感じが伴います。大雪が降ったある日、豊臣秀吉は「いかに名人、利休でも、こんなときは油断してまごつくだろう。一つメンタルテストに出かけてやろう」。ところが利休は 「ようこそ、おいで下さいました。何はなくとも雪中の粗茶一服。さあ、どうぞ、これからおいでなされませ」 利休はかかることもあろかと平常から用意をしていた。いきなり訪問して驚かしてやろうとした秀吉は 茶人としての利休の日頃のたしなみに 自分の行いを恥ずかしく思う。 先日、インフルヘンザにかかっていた時、寝ながら読んだ本の抜粋です。事務所を開業したての頃は一流になろうと、仕事が終ってから 毎晩夜遅くまで勉強していた。最近は勉強もしなくなったし、本も読まなくなり、「たしなみ」に欠けるようになった。生きている間は勉強。反省しました。 人気blogランキングへ。できれば きょうも「ポチッ」ご協力お願いします <(_ _)> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.02.24 22:06:48
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