アセスメントは奥が深い
私は昨年3月まである研修機関に所属して、さまざまな研修の企画提案を民間企業を中心としたクライアントに行う仕事をしてきました。その中で、アセスメント研修も提案したり、研修会場の後ろでオブザーブをする機会もありました。昨年4月、独立して立場を変え、研修講師を中心とした活動をしておりますが普通の研修とは異なり、アセスメント研修は奥が深いですね。先日あるアセスメント研修のアセッサーとして研修生の行動を観察したり彼等が書き上げたシートに対して、評価するという仕事を行いました。この研修では、選抜ではなく育成を目的としたものでした。通常のアセスメント研修と異なるのは個人への報告書の枚数の多さです。評価項目全体を4つに分け、それぞれのディメンションごとにプラス、マイナスの特徴と根拠となる事実をまとめ、全体としてのコメントをA4に20行ぐらい書く作業なのですがディメンションそのものの数もやや多いこともあり、一つの行動がどのディメンションに入るのかが複雑なのです。今回も先輩講師から赤ペンが多く入りました。この複雑さはおそらく他の研修機関にはないのではないかと思います。少なくとも私が以前所属していた組織にはないものでした。現在契約を結んでいる研修機関は講師同士が家族のようなところで講師の方々それぞれ独立されて個人事業主として活躍されているベテランばかりなのです。40代の私は若い方で、先輩講師から様々教えていただけるのがありがたいのです。このアセスメント研修の個人報告書に関しても、私が作成したものをベテラン講師から厳しくフィードバックしていただきました。耳の痛いことも言われましたがありがたい事だなとも感じます。通常、講師同士でのこんなやりとりは無いと思います。特に社員ではなく契約講師同士でのやらいとりで。逆にいえば”成長できる環境”にいるのかもしれませんね。私は、もともとコーチングを専門分野に独立と思っていたのですが、自分のこれまでのキャリアを考えるとコーチングだけに領域を絞るのはもったいないと感じ、現在はマネジメント領域を中心に講師として活動しておりますが、まだまだ自分自身の”成長ののりしろ”はあるなとも今回の件で感じました。独立して1年、まだまだ成長途上だと思っております。