地産地消型健康観光とは!!
「地産地消型健康観光の創出」 平成18年7月にバーデハウス室戸は、海洋深層水を用いた地域住民のための健康増進事業を目的に設立されました。そして、その7月から9月までの3ヶ月間でオープン前の健康状態と比較して、どれだけ健康に貢献しているのかを室戸市保健介護課と共同で調査しています。その結果、週2 回3 ヶ月にわたり、バーデハウス室戸を利用することにより、血圧の低下、コレステロール値の低下、尿酸値の低下、腰痛・膝痛・肩こりの症状緩和が実証されています。さらに、年間利用者5万人の中から、6ヶ月間連続に週1 回以上利用している人たちの血圧値を調べた結果、週1 回の利用を6ヶ月続けることで血圧が低下することを確認しています。また、2008年2月から4月までの間、ムロトピア医院と協力し「境界型糖尿病患者」を対象に調査した結果、栄養指導とバーデハウスを週2回利用することで、体重の減少、血糖値の減少などを確認しています。これらの結果から、海洋深層水を用いたバーデハウス室戸は、室戸地域住民に対し、健康増進を推進するキーステーションであることが確認されました。 そして、2008年11月20日より内閣府地方再生事業として、メタボリックシンドロームの予防改善を目指した観光事業のモニターツアーが行われています。2泊3日の短期滞在型と6泊7日の長期滞在型の2つの滞在型をもうけ、さらに、高血圧、高脂血症、糖尿病の3タイプに参加者を分け、それぞれに適した料理メニューの開発、運動プログラムの開発・指導を行っています。その結果発表は、血液検査などの解析のため2009年2月に予定されています。 これらの調査事業より、地域住民に対する健康増進と観光客に対する健康増進の両者にこの海洋深層水を用いたバーデハウス室戸およびその料理メニューなどを含む観光プログラムが寄与することが解明されれば、深層水を用いた「健康」そのものが室戸市の「地産」となり、さらに今後、バーデハウス室戸を利用している地域住民および観光客らの医療費の抑制に貢献していることが証明されれば、それが「地消」となりえます。健康を創出することにより、医療費の抑制に結びつける、いわゆる「健康の地産地消」が成立することとなり、健康の地産地消こそが私が説いている「健康観光」の基本概念となります。