|
テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:心の病うつ病メンタルヘルス
薬で今最も売れているのが「抗うつ剤」である。うつ病が現代病と呼ばれるほど身近な病気になった背景には、複雑化する人間関係や利益重視の企業体制など環境が悪化する中で、多くのストレスを抱え込み、その一方でストレス発散が出来ず、理解されない苦しみの渦に巻き込まれ行く人たちが増え続けている社会問題が根底にある。 先日、向精神薬「リタリン」の乱用が目立ち、危険水準を越えてしまった事に対する処置として、処方できる医師を専門医などに限定し登録制にする流通管理策を発表した。 これに対し、今までリタリンに頼って来た患者たちが困惑しているとう。それも当たり前な話で、リタリンの効果で病状が回復してきた人たちにとってみれば、リタリンは神様と同じだろう。 しかし、どんな優れた薬にも副作用という産物があることを忘れてはいけない。リタリンが手放せないという状態はもしかすると薬依存症とも読み取れる。 画像はわたしが毎日飲んでいる薬たちだが、循環器系が5種類、抗うつ剤が2種類、向精神薬が2種類、睡眠剤が1種類となっている。 これだけ多くの薬を毎日服用しているとどの薬がどんな副作用をもたらしているか判断出来ない。だからあまり深く考え込まないようにしている。即効性のある薬はワーファリン(抗凝結剤)ラシックス(利尿剤)マイスリー(睡眠剤)とこの3種類だけ。 後の薬たちがどのように効しているのか、全く分からないが、それでも医者が処方した物を指示に従って服用しているだけである。 薬そのものは毒物。身体によい影響を与えることは先ずない。毒を持って毒を制する。これが医学の根底に今でも根強く残っている。病気を治す理想的な形は自然治癒。しかし現代人は文化の発展に伴い免疫力や抵抗力を犠牲にしてきた。だから薬を発明し、より多くの優れた薬が次々と開発されていく。 儲かるのは製薬会社だけだろう。 さて、タイトルにもなっている「プロザック」この名前を聞いたことがある人は多いだろう。しかし日本人で服用した人となれば限られてくる。日本では承認されていないので、公的に手に入れることは出来ない。Eli Lilly社が1988年にアメリカで発売して以来、爆発的人気を呼び、世界中で二千万人以上の人々が使用してきたと言われる。飲んだ次の日に効果が現れ、気分爽快、元気溌剌。世界が自分を中心に動いているという至福の時間にたっぷりと浸れるという。 夢の抗うつ剤として知れわたり、健康な人までもが使用するまでに至った。しかしその薬の正体は恐ろしい副作用にあった。うつ状態がよくなった訳ではなく、薬の作用で躁状態に転換しただけのこと。個人差はあるものの、余りにも激しい吐き気やめまいに襲われ、薬を止めてもその影響は長い時間にわたり続くのである。故ダイアナ妃の事故は運転手がプロザックの愛用者で、事故当日も異様な躁状態にあったこと。そして自分がいかにもF1レースのドライバーになったつもりで、車をハイスピードで飛ばし過ぎ、その結果悲惨な事故を起こしてしまったのである。うつ状態は内側に向かって攻撃的になるが、躁状態はまったくその逆で、外に向かって攻撃的になってしまう。だから人とのトラブルも絶えない。 このように、脳に刺激を与える薬ほど慎重に選び服用しなければならないが、自分の判断で薬の量を減らしみたり、増やして見る場合は医者が合意した時だけに限られる。 出来れば薬とは一生縁のない生活を送りたいものだが、わたしのように慢性的な病を抱えてしまうと薬が手放させなくなってしまうが、あくまでも自分が治すのであって、それを薬に頼るような気持ちだけは避けたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[心の病うつ病メンタルヘルス] カテゴリの最新記事
|