自殺防止の歌。
相変わらず減らない自殺者たち。 当ブログでも何度か取り上げて来た問題であり、国も深刻な社会問題として対策を練ってはいるが、一向に効果を上げることが出来ないでいる。 それは自殺を根本的に理解していないからである。 わたしの母も自殺をしているが、死人に口なしで、その真相を解明することは困難であり、状況判断で推測するしか手はない。 自殺を理論的に解説するならば「生きる指針を失った」これに尽きるだろう。 然し、何も人間だけが自殺するわけではない。 環境の悪化とともに、今では植物でさえ自殺をする。 こんな荒んだ世界で生きるよりも「死」を選んだ方が増しという訳だ。 そして更に加えるとすれば、希薄な人間関係、免疫力、防御本能の低下などが上げられる。 フィリピンなど、一部の国では自殺者が殆どいない。 貧困であるがゆえに、死より生きることを優先するのだろう。 それだけ彼らは生きることに執着し、必死なのである。 生は執着心の塊でもあるから、それを捨てる勇気があれば誰でも自殺が可能。 裏を返せば、誰もが自殺する可能性を秘めているということだ。 自殺の特効薬など存在しないし、予防薬もない。 執着心には個人差があるから、それを他者がコントロールすることは不可能に近い。 「神」でさえその行為を止めることが出来ないのだから、不完全な人間には無理難題である。 しかしながら、人間は助け合うことが出来る。 死を考えている人間は必ず「SOS」のサインを発している。 それにいち早く気づくことが出来るかだ。 自分のことで精一杯で、相手のことまで考えている余裕がないというのが本音でもあるが、自分が一人では生きられないことを考えれば、予防は可能である。 それが唯一残された「最後の希望」でもあるのだから。