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テーマ:山登りは楽しい(12247)
カテゴリ:ニュース
冬山登山のシーズンだが、山岳遭難が全国で相次ぎ、過去5年間で最も多い20件にも及んでいる。先日、年末に遭難した男性が12日振りに自力で下山し記者会見で謝罪していたが、登山歴20年というベテランが山を甘く見ていたのか、或いは自信過剰になり油断が生まれたものと思われる。
冬山での遭難は雪に覆われ天候が悪ければ吹雪に視界を遮られ、遭難者の発見は夏山より遙かに困難になる。わたしの伯父が若い時から山登りが大好きで、休みの度に山へ出かけていた。 登山歴はおそらく40年ほどでかなりのベテラン。「日本の山は全て制覇した」と豪語していたが、その伯父も一度だけ遭難したことがある。 その時は助けが来るまで小さな洞窟で一週間ほど過ごしたという。どれほどのベテランであろうと相手は自然であり、突然天候が変わることはよくある。どんなに山を知り尽くしても所詮人間の思い上がりであり、自然の気まぐれな心は掴めない。 わたし自身は幼い頃から心臓が悪かったので、山登りは苦手。それでも蓮華寺山にある富士見平まで登って富士山を眺めたり、藤枝の街を一望したりした。 そしてつい口ずさんでしまう歌があった。「山男の歌」である。 娘さんよく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ 山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ 山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ この歌は昭和37年のNHK紅白歌合戦でダークダックスが歌い大流行した。元は海軍兵学校で愛唱された「巡航節」の替え歌である。 「山で吹かれりゃよ 若後家さんだよ」このフレーズが今になって漸く意味が飲み込めた。新婚ホヤホヤの新郎が山好きで週末になると山に出かける。それがある日遭難し、帰らぬ人となる。 家族を悲しませるような登山だけはしないで欲しいとつくづく思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.15 18:55:43
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