こんなタイトルの映画が昔あった。中国がメルトダウンした訳ではないが、今回の巨大地震はそれに近いものを感じてしまう。
チベット騒動や聖火リレーで揺れ動いた中国、それがこんな形で激しい揺れを招いてしまったのは皮肉なことであるが、オリンピック開催の国としてはマイナスイメージが更に拡大する恐れすらある。
それを払拭するために地震を政治の道具に使うなどと、中国の政治家はどこまでも貪欲だ。
激しい雨が降り続く中、震源地の四川省から届く映像は空爆を受けた戦場そのものである。
山に囲まれた普段なら自然の静寂に心も安らぐ楽園が、今は地獄と化している。動物も既に安全な場所に逃げ、鳥の声すら聞こえない場所に人間の悲鳴だけが助けを求め乱反射している。
死者、行方不明者は2万人を超え、絶望だけが生き残った人たちに容赦なく襲い掛かる。
地震のエネルギーは原子力や核とは比較にならないほど大きい。文明や科学が自然を破壊すれば、それ相応の破壊力を持った自然が牙を剥く。
地震列島である日本に住むわたしたちは、地震の恐ろしさを過去の経験から嫌というほど受けている。
地震予知は数十年前から行われているが、国内でそれが役に立った例は聞いたことがない。科学がどれほど進化しても、人間の身体すら謎に包まれていると言うのに、地球の内部で起きていることなど地球の子どもである人類に分かる筈もなかろう。
人間が成長し大人になるにはまだまだ時間がかかる。それまで地球は母のように人間を見守り、時には父のように怒りを表す。
全ては人類存続のため、地球からのサインなのである。