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1960年代この「シェー」が大ブームとなり、一億総シェーの時代だったような気がする。 わたしが最初読んだ漫画雑誌は、「少年マガジン」「少年サンデー」「少年キング」この三冊だった。 当時のわたしは小学校低学年。一冊30円するこの週刊漫画雑誌を購入するお金などなかった。 今のようにコンビニなどという便利な店もないし、本屋も町にそう沢山あるわけでもなかった。 この頃、貸本屋というのがあり一冊10円で一週間?借りることが出来た。 もちろん、新刊を借りることは出来なかったが、それでも充分役に立ち重宝したものである。 鉄腕アトム、鉄人28号、スーパージェッター、エイトマン、ハリスの旋風、墓場の鬼太郎、伊賀の影丸、サブマリン707...好きな連載漫画を上げれば限がない。 ヒーロー物や根性物などが流行っていた中で、一際輝いて見えたのが「おそ松くん」「天才バカボン」などいわゆるギャグ漫画であった。 特に「おそ松くん」は大好きで、登場するキャラクターが個性的で、誰もが主人公のように見えた。 チビ太、イヤミ、ハタ坊、レレレのおじさん、ニャロメ、ケムンパス...など。 勉強嫌いのわたしの教科書、ノート、下敷き、学校の机はこれらを描いた落書きだらけだった。 将来漫画家になりたいと思ったのはこの頃であり、赤塚不二夫作品に出会ってからであった。 他の漫画家にもかなり影響を受けているが、ケムンパス、ニャロメは特に気に入っていた。 ギャグ漫画の良さは徹底的にデフォルメされたシンボルの新鮮さ、何回見ても飽きの来ない起承転結の激しいストーリーにあるだろう。 子どもは直感でそれを感じ取る。その子どもの心を掴んで離さない「赤塚不二夫」はギャグ漫画の天才とも言える。 子ども時代に受けた影響は、大人になっても色褪せることなく、鮮烈な過去物語として現在も生き続けているのだ。 天国で「おそ松くん」をもう一度描いて欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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