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カテゴリ:ニュース
三笠フーズから端を発した事故米が日本列島を汚染している。政府はこの問題に対し何ら問題解決の糸口すら見出せないでいる。 それどころか、責任者である農水省のトップである「太田農相」「白須次官」の二人が辞任するという始末。 またも政治家の責任放棄である。敵前逃亡とはまさにこの事。 事故米(汚染米)の被害は風評被害も相まって更に拡大の一途を辿っているが、消費者は意外と冷静?と思えるほど静かだ。汚染米の恐怖をそれほど認識していないとも考えられる。 事故米に含まれている成分については既に報道されている通りで、冷凍ギョーザによる中毒事件でも問題になった有機リン系の農薬成分メタミドホス、発ガン物質の毒素であるアフラトキシンB1が検出されている。 元々工業用に出荷される事故米が消費者の食卓に並ぶ食材、主に米、そして米を原料とした食品にまで及んでいることが事実になり、日本の安全管理が尽く崩れ去ったわけである。 危機管理に疎い日本の体制を今更嘆いても後の祭りであるが、犠牲者が出ないうちは傍観者の如くその行く末を机の上で議論するのみ。 不正転売を黙認して来た国と業者の間には国民が知り得ぬ深い闇が存在するのも確かだ。そもそもこの事故米は国が強制的に推し進めた「減反政策」に問題がある。しかし、その減反に追い込んだのは「ウルグアイラウンド」。 日本は外国から米を輸入せずとも自国の生産で十分まかなえるにも係わらず、毎年決まったルールの下に米を輸入しなければならなくなった(ミニマム・アクセス、MA米)。税金を使って不要な米を毎年数十万トンも輸入していることになる。 倉庫に眠る膨大な米の処分に手を焼いた役人が、民間業者に買い取りを委託する。しかし委託先を間違えたか或いは役人の手抜き管理かは知らないが、工業とはまったく関係のない業者にまで政府は米を押し付けたのである。 国は時に犯罪国家に変貌するが、権力の下では犯罪も正義と成りうる。汚染米のことを知った時、チェルノブイリの原発事故が脳裏をよぎった。 いまだに、放射能に汚染された地域で生活をしなければならない住民が多く存在すること。そして、放射能は植物をも汚染し、それを食べた動物から人間へと拡大する。 体内被曝の恐怖...。事故米がこれに類似しているように思えて仕方ないのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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