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吾が輩は野良猫である

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2010.02.13
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カテゴリ:ニュース

トヨタの安全神話が揺らぎ始めている。

トヨタ自動車が、満を持して世に投入した次世代のハイブリッドカー「プリウス」。

旧型プリウスに更に磨きを掛け、自信満々のトヨタを代表する新しい顔であった。

環境に配慮した「ECOカー」を前面に出し、低燃費ながらも且つパワフルなエネルギッシュを併せ持つこの未来追求型自動車の登場は同業他社の追随を許さず、自動車業界のトップを不動のものにした。

そこに人間の驕りが生まれたかは別にしても、トヨタのリコールは専門家も指摘しているように、製作者と利用者の安全基準に微妙な差がある事を表面化させた事例である。

わたしは医者から車の運転を止められている為、5年以上ハンドルを握っていないし、車に詳しい訳でもない。

「車の心臓部は何処だ」と訊ねられたら、おそらく「エンジン」とわたしは答えるだろう。

車に素人なわたしだから、その程度の回答しか出来ない。

しかし、車も人間と同じで各部のパーツで成り立っている。

それぞれに重要な役割があり、その一つでも欠けてしまえば、パーフェクトは達成出来ない。

完璧が全てではないし、頂点でもないだろうが、人命を預かる「物・者」は99.9%完璧で在るべきではないだろうか。

ブレーキの不具合による顧客からの苦情が殺到した時、トヨタはタイミングを間違えたようである。

迅速な対応と決断が企業の基盤を左右するのは、過去の例を省みても一目瞭然である。

ブレーキの利かない車ほど恐ろしい物はなく、それでなくとも高速で移動する鉄の塊は依然として凶器そのものである。

例え完璧な車が登場したとしても、人間がハンドルを握る以上リスクは付いて回る。

不完全な人間だからこそ、完全なる安全を追求しなくてはならない。

このリコール問題はトヨタ自動車に留まらず、波状的に拡がり始めている。

自分の車は大丈夫だろうか?と疑問が脳裏を過ぎる。

不安を抱えたままハンドルを握れば、交通事故のリスクも高まる。

景気にブレーキが掛かっては困るが、人間も含め、全ての乗り物を総点検する必要があるのではないだろうか。






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Last updated  2010.02.13 14:56:55
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