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テーマ:ニュース(99895)
カテゴリ:ニュース
感染の拡大が止まらない口蹄疫のニュースが滝のように毎日流れる。 発生から一ヶ月以上が経過した頃になって漸く宮崎の地を訪れた鳩山前総理だったが、知事に掛けた言葉はどこか虚ろで他人事のように見えた。 言葉では有難く受け止めている総理の訪問であったが、東国原県知事の心中は穏やかではなかっただろう。 宮崎を追い越し沖縄への訪問は普天間問題が最優先だという事の表れに他ならない。 もちろん、一国を代表する人間となれば仕事は山積み。 聖徳太子でない限り仕事に優先順位をつけなければ先に進む事は不可能。 宮崎の問題は赤松農林水産省の担当であるから、総理自ら手を下す事はないにしても国で発生した混乱を統治する決定権は総理にあるが、この時の鳩山氏に判断を仰ぐ事は些かたじろいでしまうだろう。 苦しんでいるのは何も家畜業者だけではない。 毎日ワクチンを打たれ、不安に怯え震えている牛や豚の姿。 悲鳴にも似た泣き声が豚舎や牛舎に響き渡っている。 彼らの流す涙を君は見ただろうか? 家畜たちは自分の運命を自分で決める事は出来ない。 人間たちに作りあげられ、改良され、ホルモン剤を打たれそして丸々と肥えて行く。 その先に待ち構えている運命さえ知らず貪るように餌を食べ続けるのだ。 大量に処分された豚の屍が穴に放り込まれて行くのを見た時、わたしはナチスのユダヤ人大量虐殺を思い起こし、実に不快な気分になってしまった。 マスコミよ、ニュースを垂れ流すのも、真実の姿を見せるのもよいが、せめて一言でよいから死にいく者の命に弔いの言葉を掛けてくれ給え。
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