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吾が輩は野良猫である

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2012.12.18
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テーマ:ニュース(100194)
カテゴリ:ニュース

 

北のミサイル.jpeg

 

 核とミサイル依存症の国「北朝鮮」から、不意打ちの長距離弾道ミサイルが一発フィリピンの方角に向けて発射された。

 今回のミサイルも前回4月の時と同様に、人工衛星と言う肩書きを付けての打ち上げだった。前回の失敗を是が非でも取り返すべく、当局は持てる技術の全てをミサイル一発(約700億円)に賭けていた事は周知の通りである。

 金正日総書記の「先軍政治」を継承すべく金正恩政権は、父親の「遺訓」である「核・ミサイルの開発」を国の最も重要課題として継続の意思を明示し、金総書記没後1年を節目として国内外に武力と権力を誇示する為の「祝砲と相成った訳である。

 打ち上げまでの過程を省みると、其処には北朝鮮ならではの狡猾なシナリオが設定されていた訳だが、発射予告通りに進めたのでは自前の挑発行為そのもののインパクト性に欠けると思ったのか、打ち上げ延期と言う形で諸外国の警戒感を緩慢へと導く目論見があったようである。

 日本国内では衆議院選挙戦の真っ最中でもあり、その延期によって当面は選挙一筋に打ち込めるとたかをくくっており、街中に騒音を撒き散らす街宣車もどきの選挙カーが縦横無尽に「○○に一票を」と選挙の時期だけ必死になる候補者たちの姿が至る所で見受けられた。

 この悪意に充ちた北のシナリオに最も打撃を受けたのは休戦中の韓国である。情報が錯綜し混乱を招き政府の情報分析力に国民の批判が集中した。

 韓国にとって北のミサイル発射成功は最も屈辱的なものであったろう事は察しが付く。何故ならば韓国は国産のロケットでの衛星打ち上げに成功していないからであり、長距離ミサイルの技術では北朝鮮に一歩リードされている形となってしまったからでもある。

 何れにせよ、韓国、日本、アメリカなどの国々はミサイル発射を指を加えて見る格好となり、この打ち上げ成功が、今後の北朝鮮の傍若無人を更に加速させる可能性を秘めている事は確かなようである。

 国連安保理は直ちに非難の意思表示を明確に打ち出しているが、各国の反応について北はそれすらもシナリオ通りの結果と受け止めており、北朝鮮への制裁圧力が高まったとしても、安保理そのものが弱体化している現状を見れば焼け石に水と言ったところだろう。

 まさにやりたい放題の北朝鮮に対し、打つ手なしが現状である。過去の例も見ても分かる通り、何ら怯む事なく次の一手を用意周到に準備している北にとっては、してやったりの大成功だったのかも知れない。

 但し、この北朝鮮の野望とも言える「核とミサイル」の融合は国力の乏しい現実の前にそう長くは続かないものとわたしは認識しているし、北朝鮮恐るるに足らずと言うのがわたしの率直な私見でもある。






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Last updated  2012.12.18 17:48:21
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