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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8496)
カテゴリ:詩集小説
桜の花びらが舞い散る午後に あの娘は逝った 天使の衣を纏って空高く 注射が嫌だと駄々こねて 僕を随分困らせたっけ 君があんまり泣くもんだから 瞼を両手で押さえると 「バカっ涙であたし溺れちゃうよ」 と言って僕の腕にキスしたね 桜は散ってもいつかまた戻って来るけれど 君と過ごした日々はもう戻らない 桜の花びらが舞い散る午後に 涙の抱擁だけを僕に残したまままで あの娘は散った 閉じた瞼に最後のくちづけを お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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