テーマ:ノンジャンル。(2210)
カテゴリ:分かりやすいかもしれない生物学
分かりにくいので、もっと簡単に。 透明の箱があります。 今、この箱の中身によって、 耳垢のタイプが決まるとしましょう。 この箱にはボールが2つ入ります。 今、箱に入れられるボールは、 赤(=W)と青(=w)の2種類があります。 箱に入れる組み合わせとしては 赤・赤(=WW)か 青・青(=ww)か 赤・青(=Ww) になります。 入れたボールによって箱の色は変わりますよね。 両方赤を入れれば赤い箱になるし、 両方青を入れれば青い箱になります。 ここで、「W」というのはしっとりにする遺伝子です。 「w」というのはかさかさにする遺伝子です。 つまり、WW(赤赤)という遺伝子の組み合わせを作れば 耳垢はしっとりタイプになるし、 ww(青青)という組み合わせを作れば 耳垢はかさかさタイプになる、 ということです。 では最後のWw(赤青)という組み合わせは どうなるのか。 普通に赤と青の絵の具を混ぜたら紫になります。 耳垢もそうなるか? 左耳はしっとりで、右耳はかさかさとか。 でも、そうはならないんです。 「W」と「w」が1つずつ組み合わさったとき、 「W」の形質が優先されてしまいます。 ですから、「Ww」の人の耳垢は しっとりタイプ、になります。 赤と青のボールが入ってても、 1つ赤いボールがあると箱は赤く染まってしまう、 ということです。 つまりこれが「優性」ということです。 「W=しっとり」と「w=かさかさ」が一緒になると、 表向き目に見えて現れる形質は、「W=しっとり」の方だけである、 ということ。 W>w というふうに考えれば分かりやすいでしょうか。 「W」があったら、必ず「W」の形質が 表に出てしまう、ということです。 これが「メンデルの法則」といわれるものです。 他に分かりやすいところでいうと、目の色なんかもそうです。 たとえば、日本人の瞳は黒ですが、、 外国の方には青い方もいらっしゃいます。 瞳の色素を決定する遺伝子は、黒が青よりも優性です。 黒い目の方が子供に現れやすい、ということです。 まぶたでいうなら、 二重と一重では、二重のが優性。 普通の「遺伝」というのは このように決まっていくのですが、 通常赤か青しかこないところに、 まれに、緑のボールが入ったりします。 そんなふうに、全然違う変化がいきなり起きてしまった遺伝を 「突然変異」と言います。 アルビノと言われる動物などはその典型例です。 体色がなくて、真っ白に生まれた個体を アルビノと言います。 分かりやすいとこだと白ヘビがそうです。 ホワイトタイガーとか、ホワイトライオンとか たまにいますが、ああいうのもそうです。 アルビノは、通常あるはずの 「体の色を表す遺伝子」に突然変異がおきて、 色が出る予定のものが、出なくなってしまったものなのです。 生物の体というのは、こんなふうにして、 形質が決まっていくのです。 他にも、三毛猫の♂がいない理由や、 AB型からO型の子供が生まれない理由、 その他諸々、こういった遺伝子の話で解明できます。 ちなみに、同性愛も遺伝子上の問題なんだそうですよ。 で。 一番最初の画像、意味不明な方は、 画像にカーソル合わせてください。 あたしも、頭固いなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.30 15:48:55
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