|
カテゴリ:国際関係&まじめな話
ども~。お久しぶりです。すっかり放置していました。mixiの方は更新しているので、良かったら探してみて下さいな。
で。 そのミクシィの方で、「フェアトレードって、ぶっちゃけどうなん?」という質問がありました。 その辺を答えていきたいと思いますので、暫く、それにお付き合い下さい。 ではまず、この第1回では、フェアトレードの意味そのものを見ていきましょう。 僕が思うに、「フェアトレード」とは大きく2つの形があると思います。 1つが、「多国籍企業が搾取に近い形で途上国から安く買い叩く状況と、それを助けるかのような法的な枠組みをWTOなど国際機関が作っている“自由”貿易のシステム」に反対することです。 (直訳で「公正な貿易」といった方が想像しやすいかもしれません) もう1つが、NGOが村などに赴き、現地の原料や伝統技術を活かして、広く消費者に受け入れられるような商品を開発するアドバイス・技術供与・資金融資などを行ない、更に国内・海外への販路を提供して、生産者に収入をもたらすことです。 前者は、現状の貿易システムに対して物申す!という立場です。 例は、「フェアトレードコーヒー」だったり、WTOなどの会議に対してデモを行なうような行動だったりします。 たぶん、この「“自由”貿易に反対」って立場は賛否両論あるだろうなぁ、とは思います。 特に、資本主義的に考えてどうなん?とか。 一言で説明はできませんので、第2回とか3回で説明していく予定です。 (予定は未定なので、「早く説明せんかい」とかの催促もウェルカムです) 後者は、現状の貿易システムには反対せず、独自に生産者が収入を得れる方法を、という立場です。 例は、フェアトレードショップにあるような服・アクセサリー・ポストカードなどです。 具体例で説明しましょう。ネパールで作られた皮のバッグの話です。 そこの地域には、差別を受けている住民がいました。彼らは、動物の死体処理などを行なう職に就いています。(日本にも、「えた・ひにん」と呼ばれる人たちが居ましたが、同様のものを想像して下さい。) 元々、彼らは皮を加工する技術は知っていましたが、それをうまく活用できていませんでした。そこで、とあるNGOは、彼らに皮製のバッグの作り方と、それを売る市場を提供し、彼らは新たに収入を得る方法を手に入れることが出来ました。 かなり端折った説明ですが、こんなカタチのものもフェアトレードです。 「適正な値段で買ってあげることじゃなくて、現地で、適正な値段で買わざるを得ない【価値となるもの】を生産することじゃないのー?」という疑問も出ていましたが、 後者のフェアトレードは、まさにそっちの狙いだと思います。 (前者のフェアトレードでも、「フェアトレードコーヒー」や「有機栽培のコットンの服」などは、“有機栽培”という付加価値を付けて売ってるモノもあります) フェアトレードって、「資本主義と逆行する」というものでもないし、むしろ、それに添う形なんじゃないかな、とも僕は思います。 僕もまだ、勉強を始めたばかりで、あんまりよく解っちゃいませ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 31, 2006 01:32:41 AM
コメント(0) | コメントを書く
[国際関係&まじめな話] カテゴリの最新記事
|