テーマ:詩&物語の或る風景(1049)
カテゴリ:詩人になりたい
<ジム・ダイン> 想い出がこぼれて落ちてゆくね。 名前を呼んでも、君はもう振り返らないだろう。 想いかえせば泣きそうになるから、もう見ないよ。 せっかく生まれた好きと言う気持ちを、何処に仕舞い込んでしまおうか。 もしも好意を伝えたら、君は喜びを感じてくれるのかな? 気持ちを伝えることが、恋の始まりになるのかな? 寂しくなったときは、ここを離れて、自分の部屋のベットに寝転がって泣くんだよ。 そして、次に君に会うときまでに少し時間をあけるということを学ぶんだ。 「こっぴどくやられた時は、撤退すべきなんだ。」 振り返ってみれば、そんなルールを自分で持つべきだったね。 そうすれば、もっと上手く立ち回る事だってできただろうに・・・。 それは恋じゃなかったんだ。 ・・・たぶん・・・ 男は過去を懐かしみ、女は未来を夢見る。 「君のことが好きだったんだ」 そんなことを言う男は、信用できないね。(笑) 何かのかたちで区切りをつけてゆく。 いつまで別れを惜しめばいいのか、わからないから。 色んなことをしながら、ジタバタしながら、結局すべてを型にはめて安心するのかもしれない。 そして「ここまでにしておきましょうか」とするわけだ。 若いときって「別れ」というものを、わけのわからないものとして逃げてしまう。 だから、「別れ」の意味を深いところで分かっていないのかもしれない。 「別れ」というものを軽く考えていると、思い出というものが浅くなるのかもしれないな。 失ったものに目を向けたほうが良いのか、得たものに目を向けたほうが良いのか。 どういう現実が僕を向かえようと、そのことが及ぼした両方向の作用をしっかりと受け止めよう。 きみは確かに僕の前に居たんだ。 それを未来に生かそうとすることが大切なんだろう。 さようなら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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