「ただの数字」ではない
丁紹光『ゆりかごの歌』32522(2005年、日本の自殺者の推定数)それは「ただの数字」なのでしょうか。自分とかかわりのない数字には何の関心も持てないものです。それが一つでも二つでも、100でも10000でも、0がいくら増えても胸は痛みません。人間ってそういうものです。たとえそれがひとつの命だったとしても、知らないモノは無いモノと同じなのです。127725117(2006年、日本の推計人口)それは「ただの数字」ではありません。ひとつひとつが私たちみんなと同じように、それぞれの人生を生きています。人を愛し、愛されている人間の命なのです。あなたが誰かのことを想うように、誰かがあなたのことを心配しているでしょう。人は誰かとつながって生きているのです。6536061771(2006年、地球の推計人口)それは「ただの数字」ではないのです。「ただの数字」に、あなたの想像力で生命を与えてください。ひとりひとりの人間として生きている日々を、生活を与えてください。愛がないことを無関心といいます。すべてのものに愛が必要なんだと思います。想像力の翼があれば、人間は変わることができると、そう祈っているのです。