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2006年02月11日
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カテゴリ:ベクトルは内向き

ヤコブの梯子





「例えば、何年も掛けてやってきたことが無駄になってしまうとしたら?
・・・あなたはどう想うだろう?」


今までの努力は何だったのか?
誰もがそう感じることだろう。
しかし、嘆いたり、自棄になったりすることはない。

誰もが、正しい階段を選択して上っている訳ではない。
誰もが、迷いながら様々な階段を何度も上ったり下りたりしているのだ。
そのことを知らなければならない。

間違えたことに気がついたとき、潔くその場から降りられるようになりたいものだ。
それが、誠実という言葉の意味を知ることなのだろう。



「成長とは何だろう?
それは言い換えれば自分を捨てる勇気なのだ。」


人間は成長するために、本を読んだり、セミナーを受けたり、何かを得ることによって大きくなろうと考える。
しかし、それは間違った階段を上っているのかもしれない。

少しばかりの知識やスキルを身につけたとしても、どれほどのタメになるのだろう。
「知識を増やすこと・スキルアップをする事」と、本当の成長とは違うのではないだろうか。

おそらく学校の成績が良かった人たちほど、真剣に進路について悩んだりすることがないのだろう。
なぜなら、成績が良い人たちは自分の思い通りの所に入学できるのだから、迷ったり悩んだりする必要がないのだ。
さらに優秀な人であれば、自分が希望する未来をも選ぶ事ができるだろう。

そうやって優秀な人たちは将来を確定させ、「考える癖」が身につかない環境を選んでいくのかもしれない。



「考えなくてもやってこれた人生は、本当に楽しかったのだろうか?」

本来、自分の人生というものは日々考えるべきであって、前向きに考えれば考えるほど人として成長するものである。
自分の人生について考えなくなった人は、進歩が止まってしまうのかもしれない。



「常に現実を観察し、考え続けているか?
生きている限り、成長し続けているか?
何が真実かを、見出し続けているか?」


一人一人が、自己を向上するように努力することで、世界は発展してゆく。
だから、僕たちは自分自身を大切にすることと、それと同時に、他人を大切にすることを努力しなければならない。
人類の願いをかなえるためには、それができるかどうかなのだから。

他人とともに生きているという関係性を自覚することだ。
一人一人が「他人のために何ができるのか」と自分に問うことだ。
成長するとは、自己の拡大なのだから。



「自分のことしか考えることができないヒトから、他人のことも考えることができる人間へと自己を拡大すること。」

それが試されているのだ。










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Last updated  2006年02月11日 06時37分51秒
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