コスモバルクが海外G1優勝
北海道営ホッカイドウ競馬所属のコスモバルク(牡5歳)は14日、シンガポールのクランジ競馬場で行われた国際GI「シンガポール航空国際C」(芝2000メートル、13頭)で優勝し、念願のGI初制覇を果たした。これまで日本国内で調教を受けた馬による海外G1の優勝は今年3月のドバイで開催された「ドバイ・シーマ・クラシック」で勝ったハーツクライなど計10頭いるが、いずれも中央競馬(JRA)所属で、地方所属馬が海外GIを制するのは初の快挙。 バルクは、海外初騎乗となった五十嵐冬樹騎手(30)=北海道営所属=を背に、同日午後8時35分(日本時間午後9時35分)発走のメーンの第9レースに出走。得意距離の2000メートルで、最内1番枠からスタートし、2番手の位置からで抜け出し、ゴールを駆け抜けた。バルクの勝利は、04年9月の中央競馬のG2「セントライト記念」以来1年8カ月ぶり。これで通算成績は22戦8勝(うち道営5戦3勝)となった。バルクは3歳時、皐月賞とジャパンカップで2着に入ったが、あと一歩のところでGIのタイトルを逃していた。