解説-1
日本民族は、太陽の主宰神を天照大神と呼び、日本人はその太陽の子であるという自覚を持ってきた。この日本民族の精神は、明治になって日本の国旗を「日の丸」とすることによって象徴された。古代エジプトにおいても、また古代インドにおいても、太陽は神の象徴として崇められてきた。終戦前の日本では、朝早く起きると戸外に出て、太陽に向かって柏手をして礼拝をする人をよく見かけたが、終戦後は全く見かけなくなってしまった。太陽は万人に光と熱とを平等に与えている。そのように、宇宙創造の大神の慈悲と愛は、万人に平等に与えられている。人間の心に、大小、広狭、高低、浅深の差があるのは、それがその人の運命ともなって現れてくるのであるが、それは神がえこひいきされるのではなくして、その人が神をどのように理解し、人間とはかの自覚の程度によるのである。日本民族は太陽族だと呼び、人間は神の子であるというのが日本人の自覚であった。だから、昔の日本人はなにごとも「おてんとうさまのおかげで」と感謝してきた。このような心は早くさせたいものである。釈尊が生まれられた釈迦族もまた、太陽族といわれ、釈迦族の人々はそれを誇りとしていた。その王子として誕生された釈尊は「日輪」と呼ばれた。仏像が造られる以前には釈尊を現すものとして日輪が描かれた。その釈尊を日輪として表現した彫刻は今もインドの博物館に見ることができる。 神と一体となり、もっとも神の心をよく知って正法を説く方を如来というのであるが、如来は次にどこに生まれるかを予告することになっている。玄奘三蔵法師はナーランダで「日輪はこの次ジャブドービバに生まれられる」ということを戒賢老から聞いている。 釈尊が、このつぎの出生の地を日本に定められ、二千五百年経って正法が説かれるにふさわしい国にしておくためのいろいろな計画が天上界からなされたというのである。日本は正法相応の国として守られてきたのである。 (正法誌1982年2月号より抜粋)幸福になれる黄金の法則 6【1000円以上送料無料】愛の旅路/助安由吉【100円クーポン配布中!】価格:1,020円(税込、送料込)